読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

人の助言を受け入れて素直に行動するためには?『1日36万円のかばん持ち』小山昇 著

 

1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得

1日36万円のかばん持ち――三流が一流に変わる40の心得

 

 

今日の読書日記は、『1日36万円のかばん持ち』から、素直に行動することについて。

 

私はこれまで 、多くの社長を指導してきました 。しかし 、指導しなかった社長もいます 。

 

それはどんな社長かというと 、 「相談だけしてきて 、実行しない社長 」です 。 「相談に乗ってほしい 」という社長に対し 、私は次のように言い続けています 。

 

「相談をする前に 、私が指導したことを 、そのとおり 〝やるか 〟 〝やらないか 〟を決めてください 。私の言うとおりにやる覚悟があるなら 、時間をつくります 」

 

決して私が傲慢なわけではありません 。多くの会社を指導してきた経験から 、 「自分の考えを捨てられない社長は 、会社を危険にさらす 」ことがわかっているからです 。

 

いくら相談をしても 、それだけでは何も変わりません 。人も会社も 、 「実行して変わる 」のです 。

 

覚悟を決めた社長の 8割は 、内心 、「自分の考えと 、小山昇の考えは違う 」と思いながらも 、シブシブ私に言われたとおり実行します 。

 

「自分で考えても成果が出なかったのだから 、成果が出ている小山昇のやり方を取り入れてみよう 」と考える社長は 、その後 、大きく変わります 。

 

 

「かばん持ち 」をしているときも 、星社長は 、行く先々で 、 「今 、何を見ていたのですか 」 「今 、何を感じたのですか ? 」と何度も質問をしてきました 。

 

「なぜですか 」と素直に聞ける社長は優秀です 。自説にとらわれている社長よりも 、実績を出している人の言うことを 「はい 」と聞いて 、すぐに行動する素直な社長のほうが成長します 。

 

 

ほとんどの社長は 、人のマネをしたり 、 「自分の考えを持たず 、人の考えに従う 」ことを恥ずかしいと考えます 。

 

でもそれは 、違う 。自分の考えどおりにやって失敗するほうが 、よほど恥ずかしいし 、成果が出ている人のマネができないほうが 、よほど恥ずかしい 。

 

がんばって成果を出せない社長より 、 「人の言うとおりに実行して 、成果を出す社長 」のほうが 、正しいです。

 

 

〈今日のコンテンツ〉

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1. 意思決定のスピード

2. 「やる」「やらない」で常に「やる」方を選ぶ

3. まとめ

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1. 意思決定のスピード

 

この本は株式会社武蔵野の小山昇社長が、経営者向けに行なっているプログラムの内容を紹介したものです。

そのプログラムとは、3日間、小山社長に同行して、一日中、小山社長のそばで、仕事の様子を見学させてもらうというもの。文字通りかばん持ちです。それを3日間行うそうです。

今回引用した部分は、「自分の考えがある社長より、"からっぽ社長"の方があとで伸びる理由」という項目です。

「からっぽ」というのは、頭が悪い、というような意味ではなく、言われたことを素直にやる、ということです。

 

例えば上司や顧客から仕事を頼まれたら、それを断る人は少ないでしょう。依頼されたことには取り組むはずです。

 

そうしないと、そこに自分の居場所はなくなるからです。

 

でも、家族や友人など、そういう上下関係がない人から何かを頼まれた場合は、そのことにいつまでも取りかからずに放置したまま数ヶ月経つ、そんなこともあったりするのではないでしょうか。

 

コーチやコンサルタント、あるいはもっと身近な稽古事の先生などでも、上下関係という部分では、曖昧になってしまう場合があります。

 

こちらは上手に行うための考え方や方法を先生から教わりに行っています。

 

でも、お金を払っています。そうするとその先生にとってはお客さんでもあるわけです。

 

先生は考え方や方法を伝えることはできますが、「強制力」は持っていません。

 

やる、やらないの「意思決定」とその後の「行動」は私たち自身に任されています。

 

この意思決定の部分において「これまでの自分の考え」がどれだけ頭の中にこびりついているのか、が行動を縛る原因となります。

 

言われたけれども、それをやらなかったら、結果が出ないのは当たり前です。

 

アドバイスに納得できないからやらない、あるいは自分の中の心理的ハードルがなかなか乗り越えられなくてできない、どちらの場合もあるでしょう。

 

ですがそうやって意思決定を引き延ばしている間にも、私たちは時間という貴重な資源を失っているのです。

 

意思決定のスピードが遅いと、その後の全てに影響が出てきます。

 

 

2. 「やる」「やらない」で常に「やる」方を選ぶ

 

 

誰かに相談する前に考えておきたいのは、取り組んでいる問題に対して、まず、「自分が思いつく打ち手は全て打ち尽くしたのか」ということです。

 

それができていないのであれば、助言を求めにいったところで、その助言を実行する可能性は低くなるでしょう。

 

自分で思う打ち手を打ち尽くしたのであれば、誰かの助言を「素直に」受け取り実行することのできる下地は整ってくるのではないかと思います。

 

この場合、自分のやり方ではどうもうまくいかなかった、ということが分かっているので、助言に対する必死さが違ってきます。砂漠に水が吸い込まれるようにアドバイスを吸収できるようになっています。

 

今、胸に手を当てて考えてみた時に、それくらい突き詰めて考えて、行動して、それでも結果が出ていなくて、「心の乾き」を感じることができるでしょうか?

 

「結果に対する渇望」は湧き起こってくるでしょうか?

 

 打ち手を打ち尽くしたのであれば、誰かに相談してみましょう。

 

そうでないのであれば、自分にまだ残されている打ち手を実行してみましょう。

 

私も含めて多くの人は、どちらかと言うと、まだ自分自身が思いついた打ち手の全てには取り組めていないのではないかと思います。

 

それらのことに取り組んでいくためには次のようにしてみるとどうでしょうか?

 

例えば、自分の掲げた目標に向かうための一日の小さな行動があったとします。何でも良いです。「英会話のラジオを聞く」でも、「日記を書く」でも、「ジョギングする」でも。

 

それを紙に書きます。書いたらその「行動」を丸で囲みます。それから、その右側に「やる」と書いて丸で囲みます。そして「やる」と書いた下には「やらない」と書いてこれも丸で囲みます。

 

そして「行動」を囲った丸と「やる」を囲った丸を線で結びます。同様に「行動」を囲った丸と「やらない」を囲った丸を線で結びます。

 

この図をよくみて下さい。そして「やる」を囲った丸の後ろに◯印を付けます。

 

これで、私たちはこの「行動」を「やる方を選択した」ことになります。なので、行動を始めましょう。

 

そんな感じで、今日やりたい行動と、その「行動」の後ろに「やる」、「やらない」を思いつくだけ紙に書いていって下さい。

 

そしてそれぞれの行動を見渡して、「やる」の○印をつけたものに1つずつ、片っ端から取り組んで下さい。

 

その日のうちに全部は終わらないかもしれません。

 

それでも、もう頭が回らなくなった、というところまで、力尽きるまで「やる」ことを選択して行動していけば、相当前に進んでいるはずです。

 

私たちはラクな方に流されやすいので、頭の中でやりたいことを考えていただけでは多分何もやりません。

 

紙に書き出して、「やる」「やらない」の選択肢を見て、その上で「今日これをやる」と決めることで、動けるようになるのだと思います。

 

人それぞれ、「時間がないから」、「お金がないから」、「自信がないから」。「やらない」理由は色々とあると思います。それは別に何でも良いです。行動していく上では関係ありません。

 

それでも、毎日思い浮かぶ今日やりたいこと、やるべきことに対して、常に「やる」ことを選択し続ける。

 

それが私たちをなりたい自分へと導いてくれることになるのだと思います。

 

 

 

3. まとめ

 

 ・人のアドバイスを受ける前にまず、

     自分は打ち手を打ち尽くしたかを

      考えるようにしたい

 

・そうすれば、人のアドバイスを素直に

    聞くことができるようになる

 

・その日、やっておきたい行動について

    常に「やる」方を選択することで、

    なりたい自分の姿に近づいていくことができる

 

 

〈今日の読書を行動に変えるための
 個人的チャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・社長の考え方と行動を学ぶ


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・自分が素直に人からのアドバイス

    受け入れることができていないことに気づけた


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・「行動」と、「やる」「やらない」を

     書き出して、「やる」方を選んで行動していく

 


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・意志決定と行動のスピードが今と段違いに

    速くなっている

 

・人から頂いたアドバイスを素直に受け止め、

    取り組むことができるようになっている

 

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