「言葉」の力を発揮させるには? 読書日記『最強のコピーライティングバイブル』横田伊佐男 著
最強のコピーライティングバイブル――伝説の名著3部作が1冊に凝縮! 国内成功100事例付き
- 作者: 横田伊佐男,神田昌典
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2016/04/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今日の読書日記は『最強のコピーライティングバイブル』から、「言葉」の力について。
一般的なビジネスパーソンにとって、経営戦略とコピーライティングとは結びつかないコンセプトかもしれない。
しかし、このかけ離れた2つの概念を結び合わせると、企業規模にかかわらず、次なる成長ステージを実現するためのものすごい突破口となる。
言葉(セールスコピー)は、商品を売れるように変えながら、組織自体も売れるように変えていく「強力な変革力」を持つのである。
コピーライティングを、成果を挙げる言葉を生み出す作業としてではなく、組織変革のプロセスとして捉えなおすと、これはとてつもない大変革を起こし始める。
経営トップの言葉と現場の言葉をつなぎ合わせ、会社が未来へ向かうストーリーづくりを行う「場」を設けるのだ。
すると今度は、会社と自分が向かうストーリーの中で、自分たちの商品を表現する新しい言葉を見出す。
このように会社と自分、自分と商品を重ね合わせる言葉(コピー)を見出す「対話の場」そのものに会社の次なるステージの突破口があり、その結果として、持続的に売上が上がるようになるのだ。
私は、これを広告としてのコピーライティングではなく、「戦略としてのコピーライティング」と呼んでいる。
こうして生み出されたコピーは、社員1人ひとりの体験を反映しているために、彼らの人生や生き甲斐そのものを表現することになる。
結果、社員と顧客とが未来に向かう共同作業が始まり、新しい社会が創造されていくことになるのだ。
「はじめに言葉ありき」というように、言葉は、社会創造の源泉なのだ。
世の中を支配する2つの大きな力がある。
「言葉」と「数字」だ。
人は、「言葉」によって影響され、「数字」によって管理されている。
だが、2つを比較すると、「言葉>数字」の図式になる。
つまり、言葉の影響のほうが大きい。
私たちは、「時間」や「お金」という「数字」によって管理されてもいるが、戦争を引き起こすのも、恋愛するのも別れるのも、「言葉」の影響が大だ。
その「言葉」をビジネススキルへ昇華させたのが、「コピーライティング」だ。
コピーひとつで成果を挙げる。仕事を動かし、人を動かす。コピーという「言葉」には、人生を変える力がある。
〈今日のコンテンツ〉
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1. 言葉を集める
2. 言葉を血肉化する
3. まとめ
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1. 言葉を集める
タイトル通り、コピーライティングについて、とても具体的な事例と実践のためのノウハウがまとめられている本です。これまでセールスレターの書き方をまともに勉強したことがなかったので読んでみました。
非常に読みやすいですし、そのまま真似するだけで使えそうな「型」もたくさん収められています。「人に突き刺さり、行動を促す」言葉を必要としている方は読んでおいて損はないのではないかと思います。
今回はその具体的なノウハウの部分には特に触れません。今回引用したのは、前書きと後書きの部分に書かれていた言葉です。それぞれ、この本の監修者・解説者である神田昌典氏と著者の横田伊佐男氏によって書かれた部分になります。
お二人とも、「言葉の持つ力の大きさ」について述べられています。いわく、「言葉」は社会創造の源泉、「言葉」は人生を変える、と。
これはその通りだと思います。
例えば映画やドラマを見ている時に、そのハイライトとなるシーンでは、登場人物の「印象的な言葉」がありますよね。
すぐに思い出せたのは、昨年の映画『君の名は。』で出てきた『入れ替わってる~!?』とか、そういう言葉です。
もう少し前の映画だと『時をかける少女』では『〇〇で待ってる』とかがありました。
(観ていない方にとってはネタバレになるので伏字にしておきます)
映像の場合は、視覚だけでなく聴覚情報もあるので強く印象に残りやすいですね。
読書をしている場合でも、時々「ハッと」させられるような「印象的な言葉」に出会うことがあります。
それはマーカーで線を引いたり、付箋を貼ったり、本の端を折っておいて、「後で見返したくなる」ような、そんな「言葉」です。
好きな歌の歌詞や、「座右の銘」として挙げられるようなお気に入りの言葉も同じです。尊敬する人から発せられた言葉、というのもあるでしょう。
今の自分を肯定してくれる言葉。あるいは自分を突き放してくれる言葉。叱咤激励して奮い立たせてくれる言葉。頭をガツンと殴られるような衝撃を受けた言葉。
そんな言葉をちゃんと意識的に「集めて」いますか?
3つくらいまでなら覚えていられるかもしれません。でも、例えば390個の「自分にとって大切な言葉」を覚えていることは私たちが記憶の達人でもない限り難しいでしょう。
収集するには何らかの「システム」が必要です。
2. 言葉を血肉化する
「システム」と言っても、そんなに大それたものではありません。紙でもweb上でも良いと思います。
要は「記録して、必要な時にいつでも見返せるようにしておく」ということです。
つまり、手帳や日記やブログなどの中に、自分を勇気付ける言葉、奮い立たせる言葉、癒してくれる言葉などを書いて集めておくのです。
私の場合は、その日の気づきとなった言葉を手帳に書き留めています。
また、このようにブログを書くことで本の中で見つけた自分にとって良い言葉や文章を残していく、ということを行なっています。
元気のある時、何事もうまくいっている時には、「言葉」がなくても歩き続けることができるかもしれません。
ですが、それでは、ひとたび逆風が吹き始めた時には、それが外因性のものであれ、あるいは自分の内面からくるものであれ、立ち止まってしまうことになるでしょう。
気持ちの落ち込みを感じるような時こそ、私たちが集めた「言葉」の効力が発揮されるのです。
言葉は「常備薬」だと考えると良いかもしれません。
「風邪を引いた時の薬」、「お腹が痛い時の薬」があるように、「不安を感じる時に飲む言葉」、「自分のペースを取り戻すために飲む言葉」、「焦りを感じる時に落ち着くために服用する言葉」などを用意しておきます。
つまり、自分の精神状態によって使い分けられる自分用の「言葉の救急箱」を持ち運べるようにしておく、ということですね。
また、「言葉という薬」が効力を発揮する期間は短く、服用しても時間が経つと忘れていってしまいます。
ですから、例えば不安などのネガティブな要素に対して精神的な耐性をつけるためには、それを克服するための言葉を、何度も見て、何度も読んで、自分の血肉としていく、ということが必要です。
そうすれば、不安を感じた時には、半ば「自動的に」、「言葉の薬」のことを思い出せるようになるはずです。
実際のお薬とは違って、「副作用のない」言葉のお薬。人生の様々な状況をこれからも乗り越えていくためにも、今のうちからたくさん集めておくに越したことはありません。
そんな私たち自身のための「処方箋」は、集めておけば、もしかしたら私たちの周りの人にとっても処方箋となる日が来るかもしれません。
3. まとめ
・自分にとって良い言葉を記録して、
いつでも見返すことのできるシステムを持とう
・集めた言葉を見返して自分の血肉とすることで、
逆境に対する耐性を身につけられる
・私たちが集めた言葉はいつか他の人も
助けられるかもしれない
〈今日の読書を行動に変えるための
個人的チャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい
・コピーライティングについて学ぶ
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・コピーライティングの王道的なパターン、
型というものがあることが分かった
・非常に分かりやすく読みやすいので、
手元に置いて辞書的に使いたい
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・文章を書く実践練習の中で、この本で
紹介されていた型を身につけていく
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・基本的な型を身につけることで、自分が書いた
文章に対する反応率が今よりも改善している
・「言葉の救急箱」のサイズが、今よりも
一回り大きくなっている
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