読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

読書日記『同じ条件、同じ時間で10倍仕事ができる人、10分の1しかできない人』 鳥原隆志 著①

 

同じ条件、同じ時間で 10倍仕事ができる人、10分の1しかできない人

同じ条件、同じ時間で 10倍仕事ができる人、10分の1しかできない人

 

 

今日の読書日記は『同じ条件、同じ時間で10倍仕事ができる人、10分の1しかできない人』から、自分の特性・価値観に基づいた仕事の成果を評価につなげることについて。

 

理解しなければならないのは 、自分の評価は自分が決めるのではなく他人が決めるということです 。

 

人を評価する立場になったいまわかってきたのは 、 「自分の成果を評価につなげる行動が自分には足りなかった 」ということです 。評価されないということは 、組織のなかでまわりの人が自分の成果を見ていない 、もしくは成果を高く評価していないということです 。自分の基準ではその成果は高いものでも 、実際にそれを評価する物差しは他人が持っているのです 。成果の上がる人は 、 「どうすれば評価を受けることができるのか 」 、言いかえると 、 「組織のなかで自分が何を求められているのか 」を把握して 、それを行動に移しています 。

 

評価されるのは名誉であり 、自分の価値を認められることほどビジネスパ ーソンのモチベ ーションを上げることはないからです。

 

 あなたがいま 、十分に価値を認めてもらっていないとすれば 、自分の成果が評価につながっていないということです 。だから 、成果を上げるだけではなく 、何が評価されるのか (組織に何を求められているのか )を知ることから始める必要があります 。これは 、管理職か一般社員かを問わない 、ビジネスパ ーソン共通の掟です 。

 

成果を評価につなげることのできる人は 、自分が目指している成果が 「自分のための成果なのか 」 、それとも 「相手や組織のための成果なのか 」を判断しています 。

 

相手の求める成果を知り 、その成果を達成することを目指して行動する 。これはビジネスの基本ですが 、もう一つ大事なことがあります 。それは 、仕事とは自分が求めるもの 、興味を持つものを追求する側面がなければ 、いかに高い評価を受けてもやりがいは感じないということです 。

 

自分の特性や価値観と違う仕事をして評価されても幸せになりませんし 、やりがいも出てきません 。だからといってそうした環境で自分が好きなことをやれば 、まわりから評価を受けないという苦痛につながります 。

 

目指すべきは 、 「自分の特性と価値観に合致した成果を出すことが 、相手にも求められている 」という状態です 。

 

自分の特性 、価値観に合った成果が 、まわりから求められている成果と合致すると 、それはあなたの天職になると私は確信しています。

 

 

今の仕事が十分に自分の特性、価値観に合っているかはまだ分かりません。が、少なくとも今よりも確実に、自分の特性、価値観に合っていない仕事をしていた時期がありました。

 

その時は異動先の職場の都合(人員不足)で、私にとって全く未知で専門外の仕事を行うことになりました。仕事の内容にも慣れるまでは大変でしたが、それよりも1番困ったのは、上司と馬が合わなかったことでした。最終的にはコミュニケーションが取りづらくなってしまうくらい、話しかけるのも躊躇われるほどの、お互いにとってあまりよろしくない状態に陥ってしまいました。

 

当時の業務に関しては、上司が絶対的な権限(もちろん責任もですが)を持っていたため、自分の裁量で判断、行動できる余地が少ないと感じていました。

 

「制約の中にこそ自由は生まれる」という考え方もありますが、その部門に在籍中は、どちらかというと、身動きの取りづらい窮屈さをより強く感じていたのが事実です。

 

ここに居続けても自分の望むような自身の成長・発展はないだろうなと薄々と感じながらも、かと言って今仕事を辞めて、即、生計を立てられるようなスキル・能力もまだ持ち合わせていませんでした。(これは今も探して、磨こうとしている途中ですが。)

 

従って、悶々としながら、ただ作業のように業務をこなすだけの日々が続く状態にありました。

 

最終的には他部門に拾ってもらう形で異動することになったのですが、明らかに新しく異動した部署の方が私個人にとっては「働きやすい」環境だと感じました。

 

ただ、以前の部署で働いていた期間が全くの無駄であったかというとそんなことはなくて、色々多くの学びを得ることができました。

 

例えば、異分野の知識・業務経験を得ることができたことや、上司の考え方を反面教師として受け止めることで、「自分の許容できる幅」を広げることができたことなどがあります。

 

また、上司とは反りが合いませんでしたが、仕事のスキルは専門家と呼ぶに相応しく、売上は部門でNo.1であり、仕事に向き合う姿勢などは間違いなくプロフェッショナルでした。相容れない部分があったとはいえ、そういったことを間近で学ばせて頂けたことは非常に感謝しているところです。

 

そして、「自分はどういう働き方が好きではないのか」、つまり裏を返せば「どういう風に働きたいのか 」ということに対するヒントも朧げながら見えてきました。あまり人からの干渉を受けずに「自分の時間が自分でコントロールできる働き方」、「自分の裁量でどんどん仕事を進めていける働き方」を好むということです。

 

このような働き方ができて、かつ、私が興味を持つことができる「知的好奇心を満たしてくれるような、何かを探求する仕事」であれば嬉しいと思います。

 

そしてそれが、まわりの人が必要としてくれることであれば、そこで私は水を得た魚のようになって、自分からピカピカと輝き出すことができるかもしれません。

 

ただ、間違えてはいけないのは、考える順番はあくまでも「お客様が先、自分は後」ということですね。まずお客様(職場の上司や同僚)から「自分に対して何を達成することが求められているのか」を考えること。そして、求められる成果と評価を得る為に、自分の特性・価値観を活かせないかを考えて、実行すること。こうすれば理想的な「職業の道楽化」に近づいていけるのではないかと思います。

職業を道楽化できたなら、それはきっと天職と呼べるものになっているでしょう。

 

天職=道楽

 

仕事と遊びの境目がない状態というイメージです。楽しくて、いくらやっても飽きない。例えるなら、ゲームや漫画、小説などに夢中になって夜を明かしてしまうのと同じような状態でしょう。

 

そんな状態に早くなりたいと思います。そのイメージは忘れずに、まずは隣の芝生である別の仕事に憧れるよりも、目の前の仕事の中に、求められることと自分のやりたいことの交差点を探してみます。見つかるはずです。