読書日記『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』藤原和博 著①
今日の読書日記は『藤原和博の必ず食える1%の人になる方法』から、読書の効用について。
私は 、情報と情報をつなげる力のことを 「情報編集力 」と呼んでいます 。この力がないと 、豊かな教養を身につけることができません 。
情報をたんに集めてそのまま発信するだけの人間は 「教養がない 」と見なされ 、相手にされなくなっていく 。豊かな教養は 、多様で細分化された価値観をもった 「それぞれ一人ひとり 」の相手と深い人間関係を築き 、いい仕事をしていくうえでの強力な武器になります 。
その武器を磨くために 、まずは月に 1冊以上 、本を読む習慣をつけましょう 。
こうした蓄積が 「情報編集力 」の土台となっていくのです 。 「情報編集力 」によってオリジナルな考えや価値を外に発信できる人間にならないと 、これから生き残るのは容易ではありません 。
どんなプロをめざすにしても 、ビジネスの世界で生きていくには 、やはり教養がないと相手にされません 。とくに一流の人ほど教養を備えていて 、教養がない人を低く見る傾向があります 。
どのビジネスでも人間関係やコミュニケ ーションの要素が欠かせない以上 、教養はすべてのベ ースになります 。では 、どうすれば 、教養を身につけることができるのか 。序章でも述べましたが 、そのベ ースになるのはやはり読書です 。
人間は自分ひとりの視点から世の中を見ていますが 、これだけ世の中が多様化してくると 、自分ひとりだけの視点では物事を理解するのにどうしても限界が出てきます 。しかし 、本を読めば 、その著者の視点から世の中を擬似的に見ることができます 。
こうした視点の転換をいかに数多くできるか 。もし 8 0 0万通りの視点を獲得できれば 、八百万神 、つまり神様の視点でこの世界を眺めることができるともいえます 。
本には 、ひとりの人間が人生の膨大な時間をかけて獲得した独自の視点や専門性が詰まっています 。
圧倒的な読書体験は 、自分の頭の中に教養のデ ータベ ースを築きます 。それが充実すればするほど 、物を見たり考えたりするときの深さが増していきます 。
本を読んで、その著者の考え方に触れるということは、その著者のかけている眼鏡を借りてきて、その眼鏡を通して、世界を見るということになります。
この本の著者はそれを 「ロールプレイ」をする、という言葉で表現されています。
本を読んでその著者の視点を吸収します。すると、これまでは自分の視点から考えることしかできなかった何かの出来事に対して、新たに取り入れた著者の視点で考えることができるようになります。あるいは「あの著者ならば、この現象をどう捉えるか?」と考えてみることができるようになります。
つまり、本を読んで自分の中になかった考え方や行動をしていくことで、人生もロールプレイングゲームのように楽しむことができます。
しかも、自分が考え方や行動を真似することで役割を演じるのは、「通りすがりの村人」ではなく、いずれも何かの分野で特に秀でた人達、「勇者」なのです。
模倣を繰り返していくうちにその勇者の役割は自分にどんどん馴染んでくるでしょう。
学んだ「型」が自分の体の一部と言ってもよいくらい十分に馴染んだら、今度はまた別の型、例えば、「魔法使い」とか「商人」などの型を学んでみましょう。
現実に転職までしなくても、本を通して「ジョブチェンジ」、「クラスチェンジ」するのです。
こうして多面的な視点を獲得すると、面白い化学反応が起こせるようになるかも知れません。
それが「情報編集力」です。異なる情報と情報を結びつけて新しい価値を作り出す力です。
それには専門性ももちろん求められますが、「自分が想像もできなかった世界」にできるだけ多く触れる機会を意識して持ちたいところです。
パソコンのCPU(中央演算処理装置)を冷やすヒートシンクなんかは、できるだけ表面積が広くなるように設計されています。それはその方が早く熱を発散して、CPUを冷却することができるためです。つまり、熱い状態から冷えた状態へとできるだけ早く、状態変化を起こさせるためです。
それと同じで、私たちもできるだけ外の世界と触れる自分の表面積を増やしていくようにする。そうすると、世界との接続の機会が増える分、「早く」自分の状態変化を引き起こすことができる可能性が高まる、ということになります。
「早く」というのは大事だと思います。時間は有限ですから、自分にとって望ましい変化は早く起こした方が良いでしょう。
読書はおそらく無数にある世界との接点のたった1つに過ぎないと思います。そしてただ読んでいるだけでは、著者から自分への一方通行です。
従って、ただ読んでいるだけではなく、日記でもブログでも良いので、「言語化」して情報発信していくのです。そうすることで、必死に著者の考え方や方法を自分の血肉としつつ、自分からも世界と接続する機会を持つのです。
そのうちに「異分野の何か」と遭遇することになるでしょう。そこで起こるだろうイノベーションを楽しみに待ちながら、今日も楽しく本を読んでいきたいと思いました。
〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい
・著書の考える1%の人になるための方法を
知りたい
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・取り組むべき方法は分かった
ただし、とても時間がかかることなので
取り組むテーマと取り組み方を考えたい
・読書の効用について新たな知見を得ることが
できた
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・読書を続ける
・学んだことを日常生活の中でロールプレイ
してみる
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・3ヶ月で「約90人分」の著者の型を使った、
考え方や行動のロールプレイができるように
なっている
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