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読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

子どもの「生きる力」を育むには? 読書日記『学力の経済学』中室牧子 著①

 

「学力」の経済学

「学力」の経済学

 

 


今日の読書日記は『学力の経済学』から、非認知能力とその鍛え方について。

 

 

人生の成功のためにとくに重要な非認知能力をご紹介しましょう 。

 

ここで私が 「重要 」と定義する非認知能力とは 、 ①学歴 ・年収 ・雇用などの面で 、子どもの人生の成功に長期にわたる因果効果を持ち ②教育やトレ ーニングによって鍛えて伸ばせることが 、これまでの研究の中で明らかになっているものです 。

 

人生を成功に導くうえで重要だと考えられている非認知能力のひとつは 「自制心 」です 。

 

もうひとつの重要な非認知能力として挙げられるのが 、 「やり抜く力 」です 。

 

 非認知能力を鍛える方法最近の研究では 、認知能力の改善には年齢的な閾値が存在しているが 、非認知能力は成人後まで可鍛性のあるものも少なくないということがわかっています 。では 、非認知能力を鍛えて伸ばすためにはどうすればよいのでしょうか 。

 

重要な非認知能力のひとつとしてご紹介した 「自制心 」は 、 「筋肉 」のように鍛えるとよいと言われています 。筋肉を鍛えるときに重要なことは 、継続と反復です 。腹筋や腕立て伏せのように 、自制心も 、何かを繰り返し継続的に行うことで向上します。

 

 

 もうひとつの重要な非認知能力である 「やり抜く力 」はどうでしょうか 。

 

ドゥエック教授らの研究によれば 、 「しなやかな心 」を持つ 、つまり 「自分のもともとの能力は生まれつきのものではなくて 、努力によって後天的に伸ばすことができる 」ということを信じる子どもは 、 「やり抜く力 」が強いことがわかっています 。

 

ドゥエック教授らの実験では 、親や教師から定期的にそのようなメッセ ージを伝えられた子どもたちは 、 「しなやかな心 」を手に入れ 、 「やり抜く力 」が強くなり 、その結果 、成績も改善したことが明らかにされています 。

 

逆に、「やり抜く力」を弱める「心の持ちよう」もあります。「ステレオタイプの脅威」といわれるものです。

 

「年齢とともに記憶力は悪くなる」とか「社会的身分が低いと成功できない」というステレオタイプを刷り込まれると、まさに自分自身がそれを踏襲してしまうのです。

 

 

まずは単語の説明を。「認知能力」とは、IQや学力で計測される能力のことをいうそうです。一方、「非認知能力」とは、人間の気質や性格的な特徴、「生きる力」のことを指すそうです。具体的には、「やり抜く力」、「意欲」、「忍耐力」、「自制心」、「自分の状況を把握する力」、「社会性」、「すぐに立ち直る力」、「創造性」、「好奇心」、「協調性」などがあるようです。

 

 

子育ての面で参考になることがありそうだと思ってこの本を読んだのですが、大人の成長のためにも参考になることがたくさん書かれています。

 

その中の一つとして、上記の「非認知能力」が成人後でも伸ばせる、という研究結果があることには大いに勇気付けられます。

 

まず、重要な「非認知能力」の一つとして「自制心」が挙げられています。筋トレのように、継続、反復することで鍛えられるようです。

 

この時、継続する行動は、できれば、「ただ行う」だけではない方が良いと思います。例えば、早起きに取り組もうとしている場合なら、「22:30までにお風呂に入る」とか「0:00までに寝る」などと、時間とセットにした行動にします。

 

入浴も睡眠も毎日当たり前に継続、反復して行う行為ですが、それを行う時間が日によってバラバラだと、とても自制できているとは言えないからです。

 

ちょっと頑張らないとできないくらいの行動の継続は自己肯定感を生み出してくれます。「今日もできた。頑張った!」と。

 

反復、継続のためのごく単純な方法として、小さめのカレンダーを冷蔵庫にマグネットで貼っておき、やりたいこと(例えば「朝5:00に起きる」など)を書いておき、それができた日には「〇」を書いていく、というのを私は最近やっています。

 

できなかった日に「×」は書きません。「×」の印が増えるとそれを見た時にモチベーションが下がってしまうからです。

 

そしてポイントカードのように1カ月で「〇」を20個以上集めることができたら、家族でおいしいものを食べに行く、などの「飴」を用意しておきます。

 

こうすると家族にもメリットがあるため、自分の目標達成を支援してもらうことができます。

 

また、カレンダーを貼る場所が何故冷蔵庫かというと、毎日必ず1回は、冷蔵庫を開ける機会があり、その時に必ず目に入るからです。冷蔵庫に貼っておけば、自分だけでなく、家族みんなに自分の行動の進捗を確認(監視)してもらうことができます。

 

こうすることで、家族の力も借りて、半強制的に、継続力と、それに合わせて自制心も、徐々に身につけていくことが可能になると思います。

 

 

もう一つの重要な「非認知能力」である「やり抜く力」については、「努力によって能力は後天的に伸ばすことができる」という言葉を、子どもに対しても大人であっても、刷り込み続けることが大切なようです。

 

これをしっかり刷り込んで信じることで、「しなやかな心」、「やり抜く力」が育成されると。

 

気をつけないといけないのは、この刷り込みの効果は強力で、自分の行動や意識をネガティブな方向にも持っていってしまうことがあるということです。

 

本文中では「ステレオタイプ」という言葉で説明されていますが、「パラダイム」とか「固定観念」とか「世界観」というものもこれと同じ類のものです。

 

「自分は〇〇だから、△△できない」

こういうものが「固定観念」ですね。

 

こいつの恐ろしいところは、無意識の内に自分の思考の中に浸透して、自分の行動を抑制してしまう、というところです。

 

そして、どちらかというと、「前向きな固定観念」よりも「後ろ向きな固定観念」に私たちは引きずられやすい傾向があります。

 

ですから、このような「後ろ向きな固定観念」に打ち勝つためには、「意識的に」、「継続して」、「前向きな固定観念」を、子どもや自分の中に上書き保存していく必要があると思います。

 

 

〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・子どもの教育のための情報を得る

 

2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・データを用いた客観的な分析と論理展開が

    読みやすかった

 

・教育のための有用な情報を

    複数仕入れることができた

 

・大人の成長のための情報まで得ることができた


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・「やり抜く力」を鍛えるために、自分と子どもに

   プラスイメージの言葉を浴びせかけていく

 

・「自制心」を鍛えるために間食を減らし、

       糖分の摂取を控える


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・反復、継続できる良い習慣を新たに3つ、

    身につけている

 

・子どもの「やり抜く力」を育成するための言葉を

    毎日笑顔でかけることができている

 

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