モチベーションが上がらないなら? 読書日記『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』藤由達藏 著①
今日の読書日記は『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』から、モチベーションの取り扱い方について。
日本では「モチベーション」という言葉は、他人によって左右されるものというニュアンスで使われる傾向があります。
しかし、モチベーションの本来の意味は、「行動の理由・目的・原因」、あるいは「やる気の素」です。人の行動を「動機づけるもの」という意味です。
本当に下がったのは「モチベーション」ではなく、「やる気」といったほうが正確です。
「モチベーション」という言葉を使うと、自分の「やる気」が下がったことを曖昧にしてしまうので要注意です。
ここでお伝えしたいのは、「やる気の素」を決めるのは自分次第。「やる気」を出すかどうかも自分次第だということです。
他人の言葉や環境によって「やる気」が上がったり下がったりするのは事実でも、それに流されず、自分の「やる気の素」をしっかりと見つめ、自ら「やる気」を奮い立たせることが重要なのです。
本人が「これは大事」「これは大好き」「こうしていると楽しい」と感じるのは、そのことに価値を認めているからにほかなりません。その中にある、これだけは譲れないと思えるほど強く価値を認める気持ちを「譲れない価値観」と呼びます。
そして、「本当はこうありたい」「こんな暮らしをしたい」「こんなことをしたい」という、考えただけでワクワクする未来の姿もあります。それを「心躍る未来像」と呼んでいます。
この「譲れない価値観」と「心躍る未来像」が内発的モチベーションの正体です。
10秒で結果を出す人は、モチベーションとは「やる気の素」だと理解しています。
「やる気の素」である「譲れない価値観」と「心躍る未来像」を常に明確にし、自分のやる気はコントロールできるということも知っています。
だから、「モチベーション」を他人のせいにしません。「やる気」を出したければ出し、すべきことには、自分の「譲れない価値観」に照らして「やる気」の出るアプローチを探します。
自分の「やる気の素」を理解していれば、どんな仕事であっても、ワクワクしたり、楽しめたりするのです。
これを読んで、私も確かに普段「モチベーションが上がらない」という言い方をしてしまっていると思いました。上がらないのは「動機付け」ではなくて「やる気」の方でした。
そして「やる気」は他人によって与えられるものではなく、自分で奮い立たせるものだということです。その、自分を奮い立たせる、言わばやる気に「着火する」ための燃料となるものが、「譲れない価値観」と「心躍る未来像」とのことです。
ここではまた、「ブログを毎日書くこと」を例として、私の場合について説明させて頂きたいと思います。
正直なところ現状ではまだまだ、ブログを書くのがしんどい日もあります。それでもなんとかここまで2か月間、毎日1冊の本について考えたことをブログを書き綴ることができています。その「やる気」はどこからきているのかを考えてみました。
まず、「譲れない価値観」については、私は本を読むのが大好きだということがあります。しかしながら、これまでは、たくさんの本を読んだのに、その内容が全然頭の中に残っていないということが分かりました。月に何十冊読んだとか、年間で何百冊読んだとか、そんな冊数を誇ったところで、私にとっては仕方がないのです。
読んだ内容が自分の血肉となって、自分や周りの人たちの人生を豊かにしていくことができなければ、貴重な人生の時間を浪費してしまったのと変わりません。
だから、「役立てる」「行動する」ための読書を目指して、ブログという形で、読書をして、考えたことをアウトプットすることにしたのです。毎回の記事の最後に「チャレンジシート」を書いているのも、読んでそれで終わりにしない、「行動」に変えるための取り組みの一つです。
1冊の本から1つでも、「これいいな」という考え方や言葉を見つけることができたら、そしてそれを自分のものとすることができたら、その分、少しだけ自分が「レベルアップ」した気がするのです。そうやって自分の世界を広げていくのが、とても好きなのです。この対象は、もちろん本に限らず、仕事や、他の人の話からの気づきでももちろん良いのですが。
このレベルアップを「塵も積もれば山となる」という感じで、たくさん集めていけたら、何年か後には、自分は一体どのくらい「成長」できているのだろう。どれくらいの「成果」を出すことができるようになっているのだろう―――。そう考えるとワクワクしてくるのです。これが私にとっての「心躍る未来像」の一つでもあります。
モチベーション、もとい「やる気」が上がらない時には、この2つ、「譲れない価値観」と「心躍る未来像」を思い出すようにするのです。それが自分を焚きつけて「やる気」を引き出す燃料になってくれるはずです。
これらの燃料の優れているところは、別にブログを書くことに限らず使えることです。
私の場合だとブログを書くことと同じく、例えば、仕事で「やる気」が起きない時でも、「成長に対する欲求」を自分の中で思い出すことで、前向きに取り組むことができるようになります。どんなにつまらないと思う仕事や退屈な会議からでも、「絶対に一つはなんらかの教訓や気づきを引き出してやるんだ」という執念を燃やす、ということです。
「やる気」は自分でコントロールできる。そして、自分の「譲れない価値観」を元に今取り組むべきことを眺めてみれば、「どうすれば自分を行動に駆り立てることができるか」が視えてくる、ということを忘れないようにしたいと思いました。
〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい
・すぐに行動できる人になるための考え方と
方法を学ぶ
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・やる気を自分でコントロールする方法を
知ることができた
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・目の前の課題、一つ一つに対して、
自分の「譲れない価値観」から見つめ直して
情熱を持って取り組んでいく
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・やる気で行動が左右されることがなくなっている
・やりたいこと、やるべきことを先延ばしせず、
すぐに取り組める体質になっている
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