行動を習慣化するためには? 読書日記『「続けられない自分」を変える本』大平信孝 著①
今日の読書日記は『「続けられない自分」を変える本』から、感情の先取りについて。
続けられる自分になるために大切なのは、「あなたにとって、人生のカギになることを習慣化すること」です。
私は人生のカギになる習慣のことを「キーハビット」と呼んでいます。「自分の人生を左右するもっとも重要なこと」を達成するための習慣なら続けられるのです。
続けられる人は、習慣化した未来の自分から「逆算」しています。「今日から頑張って努力して続けよう」とは考えません。すでに続けられている未来から逆算して、「自分が続けているということは、こうしたんだろうな」と考えます。
もうすでに続けられている未来のあなたを先取りして味わっていく。未来を味わうことを習慣化することを、「エモーショナルハビット」と命名しました。
「できる・できない」で捉えている人は、一喜一憂します。
「やる・やらない」で捉えている人は、一喜一憂しないのです。
あなたが「行動」を続けてたどり着きたいのは、ゴールテープの先にある「状況」と「得られる感情」のはずです。
私は、達成している「状況」と「感情」を合わせて「感情のゴール」と呼んでいます。数値目標を設定するのではなく、感情のゴールを設定しましょう。「感情のゴール」が具体的になればなるほど、あなたを強烈にリードし、自然と「行動」が続いてしまうのです。
感情を味わいつくしたら、すぐに何かしらの「行動」に移すことがとても重要なのです。「鉄は熱いうちに打て」ということわざにもあるとおり、感情を味わいつくして、本当にやりたいと思ったときにこそ、すぐに「行動」することで、現実が少しずつ動いていくのです。
「本当はどうしたい?」
自分の内側にあるもの、その心の声によりそい、心の声に従って行動するとあっさり続くのです。
自分が目標としているゴールは数値の方が、達成の目安として分かりやすいのは間違いないことでしょう。次回のテストで100点とる、という目標は、誰が見ても結果が分かりやすいですよね。
ただし、それはちょっと無機質な目標でもあります。そして、それだけでは自分を行動に駆り立てるのが難しい時もあるでしょう。
そこで、「感情」という数値では測れないものを目標として設定することが提案されています。達成した時の感情、どれだけ満足しているのか、どれだけ嬉しくてたまらないのか、を思う存分に想像して味わい尽くすのです。
一種のイメージトレーニングですが、この「感情の先取り」を事前に行っておくことで、「これが実際に実現できたらどれだけ素晴らしいだろう」という気持ちになります。そうすると、行動するための意欲がふつふつと湧きだしてくるのです。
一度、達成時の感情をしっかりと味わっておけば、行動を継続していく途中で自分の気持ちが途切れそうになった時にも、きっと行動を後押ししてくれることでしょう。
そして「感情の先取り」により気持ちが高ぶったら、その気持ちのまま行動を始めてしまうことです。せっかく蓄積されたエネルギーが発散していってしまう前に、溜めたエネルギーを生産的な活動にアウトプットしてやりましょう。