やりたいことを見つけて、行動を加速するには? 読書日記『本気で変わりたい人の行動イノベーション』大平信孝 著①
今日の読書日記は『本気で変わりたい人の行動イノベーション』から、自分のやりたいことを見つけて、それに向かって行動するために必要なことについて。
「本当はどうしたい?」――。
実は、これはコーチングのマスタークエスチョン(究極の質問)と呼ばれるものです。
コーチングでは良いコミュニケーションの本質は「自分自身が本当はどうしたいかを知ること」だと考えています。つまり、「本当はどうしたい?」を問いかけ続け、その答えを探し続けることが、良いコミュニケーションになります。
そして、その結果出てきた答えがあなたにとっての良い答えなのです。それは他の誰から与えられたものではない、あなた自身が望んだ答えです。
「行動しなきゃ」という義務感ではなく、「行動したい」と思える答えであり、今すぐに自然と行動したくなる答えなのです。
コーチングでは、頭と心と体の状態のことを「ステート(State)」と呼びます。そして、「State is everything.ーー頭や心や体の状態こそすべて」という言い方もします。この意味は、「頭と心と体の状態が良く、『出来る』という感覚を持つこと。それが何よりもパワフルなのだ」ということです。
もっとも大切なのは「状態がいいこと」。自分自身が「出来る」と思えることです。
「セルフイメージの質が、欲望やビジョンの質を決める」と言われています。つまり、いいセルフイメージを持つと、いい「欲望」やいい「ビジョン」を持つことができ、さらに「自分にはできる」という感情に満たされますから、行動がどんどん加速していきます。
同じ出来事に対しても、セルフイメージの高さによって、捉え方がまったく違ってきます。つまり、あなたが「自分自身のことをどう思っているのか?」が、あなたの思考・選択・決断・行動に大きな影響を与えるのです。
「自分が本当はどうしたいのか?」この質問に対して、真剣に考えたことのある人は結構少ないのではないでしょうか?
私自身も自分の欲求に対して、あまり真正面から向き合うのを避けてしまっていました。仕事で忙しいから落ち着いて考える時間が取れない、などと言い訳を用意して、いつも敵前逃亡していたのです。
何故、逃げ続けていたかというと、自分の中の、あまり口外できないような生々しい欲望、感情を引っ張りだしてくるのは怖いし、恥ずかしい、という思いがあったからです。
だから、頭の中で少しだけ考えては、やめる、そして忘れる、ということを繰り返してきました。欲望と向き合うというのは、私にとっては苦痛をともなう作業でした。
そういう状態が続いていたのですが、ある方からの助言を受け、少しやり方を変えて「自分のやりたいことをとにかく沢山紙に書いてみる」という方法に挑戦してみました。
少しではなく、沢山です。その時に言われた目安は100個でしたが、最終的にその時の私に思いつけたのは、80-90個ほどだったかと思います。
この方法の何が良いかというと、最初は「100個も思いつけない」と考えていたのに、「書き出してみると意外と出てくる」ということ。また、「出てきたアイデアに触発されて発想が広がり、どんどん新しくやりたいことが出てきた」こと。さらには、「言語化された沢山のやりたいことを見ていると、とても前向きで、楽しい気分になってくる」ということです。
これは、やらされる感があることではなく、自分でやりたいと思うことだから感じられることでしょう。
この「やりたいことリスト」は一度作ってしまえばおしまい、というものではありません。これを見返す度に、楽しい気分になるので、自分の気持ちを押し上げてくれる、そんな「エネルギードリンク」のような作用のあるものです。同時に「本当はどうしたいのか?」を日々、自分に問いかけ続けることで、さらに更新・改善されていきます。当然、エネルギードリンクとしての効き目も向上します。
行動を加速したい、そのためにはセルフイメージを高めるのが良い。そしてそのためには、まずは「頭と心と体のコンディションを整える」ことだと、ここでは推奨されています。
そのために絶対に必要なものは、私の個人的な意見としては、「睡眠」と「食事」だと思います。最悪、食事の方は1食くらい抜いてもおなかは空きますが、なんとかなるかもしれません。
ですが、睡眠は一晩抜く(つまり徹夜する)と翌日のパフォーマンスに多大な影響を及ぼします。頭が回らず、まともに行動ができません。あまりに少なすぎる睡眠時間でも同様です。
睡眠不足で1日中ボーッとしてしまい大切な1日を無駄に過ごしてしまわないためにも、「自分に必要な睡眠時間を毎日できる限り確保する」ことを私は心がけています。
理想は毎日同じ時間に眠りにつき、同じ時間に起きることですが、日によってはそれができないこともあります。ですから、自分で決めた最低限の睡眠時間は必ず取るようにするのです。
これには2つのメリットがあります。一つ目は、最低限の睡眠時間は確保しているので、翌日の生産性が下がりにくいということ。そして二つ目は、「睡眠時間を守ろうとする行動」を続けることそれ自体が、セルフイメージを高めることに繋がるということです。自分でやろうと決めた行動の継続は、セルフイメージの向上に大きく貢献します。
私の場合は、睡眠時間の確保やブログを書くことの継続がセルフイメージの向上に役立っています。
継続することにより、「自分にもできるんだ」という自己効力感が生まれます。そうすると、新しいチャレンジを行うことに対しても、前向きに臨むことができるのです。
〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい
・行動を加速するための方法を知る
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・コーチングのマスタークエスチョン
「本当はどうしたい?」を知ることができた
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・日々、自分が本当にやりたいことを
問いかけ続ける
・体調を管理するために睡眠時間を守りつつ、
早起きする
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・自分のありたい姿、やりたいことが
今よりも明確になっている
・セルフイメージが高まり、行動の量とスピードが
今の倍になっている
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