自分自身と仲良くなるためには? 読書日記『今すぐ変わりたい人の行動イノベーション』大平信孝 著①
今日の読書日記は、『今すぐ変わりたい人の行動イノベーション』から、行動するために、自分自身と仲良くなる方法について。
大切なのは、
自分の行きたい「方向」を確認し、
その「方向」を「意識」しながら、
実際に「行動」し続ける「クセ」をつけること。
自分と仲良くなっていないと、あなた自身が、あなたの「行動」を邪魔する最大の敵になってしまう
例えば、あなたは毎日の生活の中で、次のようなことを言ったり、心の中で思ったりしていませんか?これは、あなたがあなた自身と仲良くないサインです。
口癖①「でも」「だって」「どうせ」
→理由があるから「行動」しない
口癖②「~になったらどうしよう……」
→心配だから「行動」しない
口癖③「今さら~」
→年齢的に無理だから「行動」しない
口癖④「もう少し学んでから……」
→今は実力不足だから「行動」しない
口癖⑤「本気出せばできるけど……」
→まだそのタイミングではないから先延ばしにして、今は「行動」しない
口癖⑥「本当にやりたいことさえ見つかれば」
→「本当にやりたいことが見つかってないから」「行動」しない
口癖⑦「目標どおりの結果が出なかった」
→失敗したから「行動」しない
人間の脳には、「成功のイメージ」よりも「失敗のイメージ」の方が記憶されやすい、という特性があります。
この「失敗のイメージ」は歳を重ねるほど蓄積されていきます。そして、蓄積されればされるほど、「失敗は怖い」と思うようになります。
つまり、できない理由、やらない理由を探したり、ダメ出しをしたりして、自分の「行動」を邪魔してしまうのは、人としての“自然なプロセス”と言えます。
“自然”のままに任せておけば、あなたは自分の「失敗」や「できないこと」「足りてないこと」だけに「意識」を向けるようになっていきます。そして、自分のことをどんどん嫌いになってしまったり、自分自身の評価をどんどん下げてしまいます。
では、いったいどうやったら、自分を敵に回している人が「自分を応援できる自分」であり続けられるのでしょうか?実は、正しいステップがあります。
それは、
①自分にダメ出し(自己否定)せず、
↓
②出来ても、出来なくても、ありのままの自分を受け入れる(自己受容)
↓
③そのうえで、「あなたなら出来る」と(自己肯定)
というステップです。
先日取り上げた別の本でも「言い訳をしないこと」の重要性が書かれていました。今回引用した行動しない言い訳となる「7つの口癖」を、私たちは普段から無意識のうちに何回も使ってしまっているのではないでしょうか。
「言い訳をするな」といっても、不安や恐怖を押し殺したままで、新しい行動に踏み出すことはとても勇気のいることです。過去に失敗した苦い経験のある自分、なかなか最初の一歩を踏み出せない自分、行動が続けられない自分に対して、「やっぱり自分はできない人間なんだ、、」とダメ出ししてしまうこともあったでしょう。
自分に対する理想と現実のギャップが大きくて、苦しみながらも行動することができない状態。それが「自分自身と仲良くできていない」ということだと思います。
では、この状態をどうやって乗り越えていくのか。ここでは仮に、「行動したい、夢や目標を叶えたいと思う前向きな自分」をA君、「自分自身に対して失望してしまって、その場に頭を抱えてうずくまってしまっている今の現実の自分」をB君としましょう。
このA君とB君の二人は誰の中にも存在しており、お互いが自己主張をしているのだと思います。
とはいえ、A君とB君は二人とも私たち自身、もともと一心同体ですから、二人の意見、気持ちを一致させないと私たちは東に進むのか、西に進むのか、その方向を決めることができません。
そして、B君はその場に座り込んでしまっており、どこにも行きたい気分ではありません。従って、A君の役割は、B君を励まし、再び立ち上がって歩き出してもらえるようにすることです。
そのために、A君はB君と同じ行動をとってはいけません。つまり、まずは「自己否定」をやめる。B君(自分自身)に対してダメ出しをしないことです。
その次に、B君をありのまま受け入れる。この自己受容でとても大切なポイントが「何も評価を下さない」ということだそうです。B君に対して賛成も反対も、甘やかしも厳しくもせず、「そうなんだね」の言葉で受け入れます。自分を受け入れてもらえたB君は少し心が落ち着きます。ここまでで、B君の心情はマイナスからゼロに戻った感じでしょうか。
それらの段階を踏んで、ようやく最後にB君を「応援」します。このときは、「B君(自分)の状態を今より少しだけ良くできるとしたら、それは何だろう?」と考えてやってあげるのが良いそうです。この応援の段階では、ほんの少しでも、B君の気持ちを楽に、ゼロから少しだけでもプラスに持っていってあげることができたら良いようです。プラスの心情を思い出したB君は立ち上がって、またA君と一緒に歩き出すことができるようになります。
ですから、私たちは時々はA君の視点に立って自分の中を見渡して、「頭を抱えてうずくまっているB君」がいないかに注意しておく必要があるでしょう。もし、自分の中にうずくまっているB君を見かけたら、「罵声を浴びせて蹴り飛ばす」のではなく、「肩を優しくトントンとたたいて、うなずきながら話を聞いてあげる」ようにしてあげて下さい。
〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい
・行動できなくなった時に、再び行動するための
方法を知る
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・言い訳する自分を否定するのではなく、
受け入れ、立ち上がらせる「自己受容」の
考え方を学んだ
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・自分の中のB君と仲良く2人で成長していく、
そのために、B君の状態をいつも気にかけておく
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・自己否定や言い訳を行わず、自分を受け入れ、
前向きに行動をとり続けることができるように
なっている
・自分の周りの人の中のB君の存在に気付き、
そのB君も勇気づけることができるように
なっている
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