読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

自分のやりたいことを見つけるためには? 読書日記『人生を絶対に後悔しない「やりたいこと」が見つかる3つの習慣』古川武士 著①

 

人生を絶対に後悔しない 「やりたいこと」が見つかる3つの習慣

人生を絶対に後悔しない 「やりたいこと」が見つかる3つの習慣

 

 

今日の読書日記は『人生を絶対に後悔しない「やりたいこと」が見つかる3つの習慣』から、やりたいことを見つけるための感性の磨き方について。

 

 

やりたいことを追求して生きていくためには、どうすればいいのでしょうか?

 

結論から言うと次の3つです。

 

①外部ではなく自分の心の中に答えを求める

②「心のブレーキ」を外す

③よい変化の連鎖を生み出す習慣を身につける

 

 

「考える」のではなく、「感じる」ことでやりたいことは見つかります。自分が面白い、ワクワクすると感じたことを大切にして行動すると、さらに感情が大きく動きます。予想通り、ワクワクするのなら、その道をもっと進めばいいのです

 

このサイクルの中で「やりたいこと」を感じる心はどんどん敏感になっていきます。そして、その感じる感覚を、私は「WANT感性」と呼んでいます。

 

WANT感性を磨くには、次の4つのアプローチがあります。

 

1つめは、心のブレーキを外すことです。

 

自分に自信がない、他人の評価を恐れている、反対されている、やらなければならないことで時間がない、といった「ブレーキ」はWANT感性を鈍らせていきます。この「ブレーキ」を外すことが重要です。

 

2つ目は、自分の欲求を知ることです。

 

好きなこと、ワクワクすること、面白いことの裏には欲求があります。欲求があるから感情が動くのです。だから、自分の欲求を知ることが重要です。

 

3つ目は、行動することです。

 

行動すれば、より強く感じることができます。たとえば、小説を書きたいと思ったら、まずはパソコンを立ち上げて、どんどん書いてみることです。もしかすると、意外と退屈かもしれませんし、ワクワクする気持ちを強く感じられるかもしれません。行動すれば、必ず感情が反応するものです。

 

4つ目は、直観力を磨くことです。

 

普段、私たちの生活は「感じる」より「考える」ことのほうが優位にあります。仕事においては、一部の仕事を除いて考えることが優先されるでしょう。ただし、合理的に考えて行動することを優先し続けると、感じる力が鈍くなっていきます。結果、感情に従って行動するのもより困難になります。直観力を磨くには、日々の生活の中で「感じる」時間を設けること、そしてそれを繰り返すことが重要です。

 

WANT感性は、磨けば磨くほどに敏感になり、より多くのワクワクややりたいことを受信してくれます。そのためには、この4つのアプローチをずっと繰り返すこと、つまり習慣化することが有効なのです。

 

 

すでにやりたいことが明確になっている人は良いのですが、そもそもやりたいことが分からない場合にはどうしたらよいのでしょうか?それを見つけるための考え方と行動が順を追って説明されています。

 

私も、今でも自分が本当にやりたいことは何なのだろう?と自問自答を続けています。大学で学んでいたことの延長線上にある分野で就職しましたが、果たしてそれが正解だったのかは分かりません。エンジニアリングの分野の栄枯盛衰は激しいため、トレンドの波に乗っている時は良いですが、その波から放り出されてしまうと、新たな波を捕まえられるように、自分の乗っていたサーフボードを選び直すところから始めないといけません。

 

ただ、自分の向き不向きは頭の中で考えているだけでは分かりません。とにかく行動を始めてみないことには、自分の「生きた感情の変化」をとらえることができません。

 

まずは、失敗を恐れる臆病な心を励まし、そのブレーキを外して、少しでも興味があること、自分のこれまでの経験から得た欲求に対して、一歩踏み出すところからです。

 

一歩を踏み出してみれば、見えてくることがあります。「これは、やりたいこととはちょっと違うかもしれない」とか「これはすごく楽しい!もっとやりたい!」とか。

 

行動して、それから自分の心の動きを観察してみるのです。そして次の行動、進む方向を決めます。多分、真っ直ぐな一本道でやりたいことに突き進んでいける人の方が少ないでしょう。方向転換を繰り返して、ジグザグに進みながら、あちこち寄り道や回り道をしながら、次第に自分の目的地が見えてくる感じなのだと思います。

 

そして行動を続ける中で上でどちらの道を選択するべきかという大きな決断を迫られたときに、必要になってくるのが「直感」だと述べられています。

 

直感は「やりたいこと」に導いてくれるナビゲーターであり、「考えることを手放して、ただ感じることに意識を集中したときに湧き上がってくるメッセージ」だそうです。

 

直観を磨く方法として、本書では、「瞑想」、「運動」、「一人旅」、「妄想」、「会話」、「非日常空間」に身を置くことなどが推奨されています。いずれも自分自身の「感覚」と向き合うための方法だと思います。これらの活動に集中しているときに、ふっと心の中に浮かびあがってくるメッセージ、それが 直感です。

 

この直感を理性で検証して、それでも葛藤しながら自分の道を選んでいく中に、成長があり、新しい自分の生き方が発見できると本書では述べられています。

 

欲求に従い自分のやりたいことを「発見する」。そしてやりたいことに基づき「行動する」。さらに、それが自分が本当に自分が心から望んでいることか「直感に聞いてみる」。この3つを習慣化してて繰り返していくことで、自分の「内側」から出てくる「自分の望む」生き方へと近づいていけるそうです。

 

やりたいことを理性的に「考えて」抽出して、次にそれに基づいて行動を繰り返し、最後は自分の心が「感じる」直感に従う。これは左脳も右脳も、そして体も、「全力投入」して自分の生き方を見つけていくという方法です。従って多大な労力を必要とします。しかし時間という限られた資源は日々消費されていくので、やりたいことの抽出だけでも、「早めに」、そして「真剣に」取り掛かっておくことが必要だと思いました。

 

 

〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・自分が本当にやりたいことを見つける方法を学ぶ


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・「発見する」「行動する」「直感に従う」という

 3つの習慣を実践することで自分の本当に望む「生き方」が

 見つかるということを学んだ

 

・上記3つの段階での取り組み方が具体的に示されており、

 即行動に取り掛かりやすいと感じた。


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・やりたいことについては今週末にもう一度

 時間軸(1日、1年、10年)に沿って抽出、整理してみる

 

・抽出したやりたいことリストに基づき、できることから

 やってみる


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・試行錯誤、仮説検証を繰り返す中で、自分の好き、嫌い、向き、不向き、

 得意、不得意といった自分像が今よりも明確になっている

 

・その中でいくつかの小さな成功体験と生きている実感を得て、

 自分の望む生き方に近づいているという確信を得ることができている


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