読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

相手の自己重要感を高めるためには? 読書日記『めちゃめちゃ運が良くなる人づきあいの技術』横山信治 著①

 

めちゃめちゃ運が良くなる人づきあいの技術

めちゃめちゃ運が良くなる人づきあいの技術

 

 

今日の読書日記は『めちゃめちゃ運が良くなる人づきあいの技術』から「傾聴する」ことについて。

 

 

人に「利」を与えれば「運」が良くなると話しました。多くの人はこの「利」をお金や物だと勘違いしています。「利」とは、相手が喜ぶこと、相手の自己重要感を高めることを言います。特に自分の話を真剣に聞いてもらえると、自己重要感が見たされ、相手に対して好感度が高くなります。

 

耳を傾けて聴くことを「傾聴」と言います。人の話を傾聴することが相手に対する最高の賛辞となります。

 

「傾聴」は運気を上げます。「傾聴」のポイントは、相手の話を無条件で最後まで聴くことです。自分の意見や感想は訊かれてから考えても十分間に合います。とにかく、相手の話を心の底から聴いてあげてください。うなずいたり、相手の話を繰り返す方法を使ってください。3分の2は相手の目を見てください。

 

この「傾聴」をしている時の目は相手への好感の気持を発しています。あなたのことを大切に思っているという感情は、自然と相手に伝わっています。

 

みなさんは彼(彼女)や夫(妻)から、「私の話をちゃんと聞いているの?」と言われたことはありませんか。これは「傾聴」とは逆に「あなたの話には興味がないですよ」という印象を相手に与えているのです。

 

相手が自己重要感を落とす態度

 

1. 相手の話をさえぎって、自分の意見を言う

2. 相手が話している話題を、自分の話題としてとる

3. 途中でうわの空になる

4. 関係ない話題に変更する

5. 馬鹿にしたり、笑ったりする

 

このような態度をとられたら、その相手に好感を抱くことはないですよね。

 

つまり、傾聴とは、上記の逆をすればいいのです。

 

1. 相手の話が終わるまで、自分の意見は言わない

2. 相手が話している時は、自分の話題として話したくなっても我慢する

3. うわの空にならず、相手の話に集中する

4. 話題を突然変更しない

5. 自分から見て大したことではないと思うことであっても、相手にとっては重要なことだと尊重する

 

傾聴するということで、相手のことを大事に思っていることが伝わります。相手を尊重できる人が人からの好意を集め、運を良くしていくのです。

 

 

仕事など家の外で人に会う時には、私はこの「傾聴」ができている方だと思っていました。しかし、ここに書かれているように身内の人間、つまり家族と話している時には傾聴を全然できていないことに気づかされました。

 

まさしく、私にとっては「大したことではない」と思う話を延々と続けたりするので、それに付き合っていると、最初はよくてもだんだんと疲弊してしまうのです。しかも、気がつけば余裕で2時間くらいは過ぎてしまっていることもあります。そうすると、何か他の(私にとって)有意義なことに使える時間が失われてしまうように感じてしまっていました。

 

 馬鹿にしたりすることはさすがにありません。しかし、話の途中でうわの空になったり、話を聞きながらスマホを触っていて、検索で出てきた今日のニュースの話題を突然振ってみたり、ということはやってしまっていました。

 

これは露骨に「あなたの話には興味がないですよ」という印象を与えてしまっていたでしょうし、相手の自己重要感も満たすことができていませんでした。

 

大いに反省して、改善していかないといけないと思いました。

 

 

ただ、現実問題として、相手が満足するまで、ひたすら家族の会話に付き合うのには精神的苦痛が伴います。思いつく対策としてできることは「最初に、話をする時間を決めておく」ことでしょうか。

 

例えば、「話はしっかり集中して聴きます。だけど、明日の仕事の準備でやることもあるから23:00までにさせてね」などと伝えて、それに同意してもらうことです。

 

仕事の会話と違い、家族間の会話は、結論から先に述べられることもなく、かといって起承転結もありません。(だから聞いていて疲れるのですが)。

 

しかし、制限時間を決めることで、相手も自分が話したいことを、その制限時間内に「収めようとする」意識を持ってくれると思うのです。そして、終わりの時間が決まっていれば、こちらも話に意識を集中して向けることができます。

 

よく、同時通訳者の方が持続して通訳を行える時間は10分~15分くらいだと言われています。これは本当に最大限の集中力を使って人の話を聞けるのは、それぐらいの時間が限界であるということを示しているのだと思います。

 

家族の会話で同時通訳ほどの集中力を求められる機会はそうそうないと思います。それでも時間無制限で話を聞き続けることはできません。

 

だから、「制限時間を決める」ことは大切になってくると思います。制限時間という前提条件が定まれば、「相手の話が終わるまで、自分の意見は言わない」、「相手が話している時は、自分の話題として話したくなっても我慢する」、「うわの空にならず、相手の話に集中する」、「話題を突然変更しない」、「自分から見て大したことではないと思うことであっても、相手にとっては重要なことだと尊重する」という5つのルールを守り続けることができると思います。

 

こうして、家族に対して制限時間を決めて傾聴する「訓練」を積めば、結果として家族間の関係が良くなります。さらに、家族間の会話で身につけた「傾聴」のスキルは間違いなく、仕事において接する人の自己重要感を高めるという好影響にも繋がりますから、運が良くなってくるのだと思います。

 

「運を良くするための人間関係の基本を家族に勉強させてもらえる」のは本当に有難いことだと思います。そして、そのために「傾聴のスキルを磨く訓練の機会」だと再定義することで、苦痛であった家族の話を聞くことに対しても、前向きな姿勢を取り戻すことができる気がするから不思議です。あとは実行あるのみです。

 

 

〈今日のチャレンジシート〉
ーーーーーーーーーーーーーーーー
1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・運がよくなる考え方と行動を学ぶ


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・特に印象に残ったことは以下の4つ

 運を良くするためには、

 人の喜ぶことをして、人の嫌がることをしないこと

 相手の話を傾聴すること

 大きな出来事でなくても小さな感動をたくさんちりばめる毎日を過ごすこと

 目に見えない人のきずなに目を向けて感謝すること

 

3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・家族の協力を得て「傾聴」力を磨きあげる

・日常に隠れた小さな感動を拾い集める

・感謝の気持ちを忘れないようにする

・家の中の整理整頓清掃を行う


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・自分と会って話す人皆が、自分と話した後に

 自己重要感の高まりを感じられるくらい「傾聴」のスキルが進化している

 

・小さな感動で日々が満たされて充実している

 

・家の中はすっきりと整理整頓清掃され、

   お客様を連れてきても恥ずかしくない状態に

   保たれている


ーーーーーーーーーーーーーーーー