読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

チャンスを引き寄せるためには? 読書日記『「話す」を「お金」に変える技術』香坂コーリー知永子 著①

 

「話す」を「お金」に変える技術

「話す」を「お金」に変える技術

 

 


 今日の読書日記は『「話す」を「お金」に変える技術』から、チャンスを引き寄せる方法について。

 

 

「話す」を「お金」に変えるというのは、しゃべりで利益を生むということです。それは自分を売り込む、という場面でも使えると考えています。

 

私もオーディションで、何千人の中から選んでいただいたこともありました。そして、なんとか20年以上、仕事をすることができました。

 

そんな長年の経験の中で、じつは「チャンスを引き寄せるにはコツがある」ということに気づいたのです。

 

そのコツとは、「3もん」の法則というもの。私は大阪生まれの関西人ですが、その法則を小学校の6年生のときに編み出し、以来、座右の銘にしているほどです。

 

「3もん」の法則

 

・言うてみるもん

・やってみるもん

・それで当たれば儲(もう)けもん

 

この3つの「もん」を実践していたら、チャンスが向こうから歩いてきます。

 

☆言うてみるもん

 

まずは、何かの機会に触れ、周りの人に「自分はこういうことをやりたいんだ」と言いふらしておきます。

 

そうすると、しばらくして「前に、こういうことやりたいって言ってたよね」と向こうから声をかけていただけるのです。

 

☆やってみるもん

 

やるかやらないか迷ったら、とりあえずやってみます。

 

ここで重要なのは事前の準備です。

 

芸能界では、「待ち」も仕事のうちです。時代劇のオファーがきてもいいように乗馬の練習をしておくとか、いつでもベストの状態の声を保てるように加湿器を部屋に備えるなど、待っている間に準備をしておけば、"いざ"というときに自信を持ってサッと行動に移せます。

 

ただし、ある程度の準備は必要なのですが、とりあえずやってみることが大事です。準備ばかりで行動に移せないのでは、タイミングを逃すことになってしまいます。

 

☆それで当たれば儲けもん

 

そこまでやったら 、あとは 「チャンスをつかめたらラッキ ー !結果が良ければ最高 ! 」くらいの気持ちでいます 。

 

期待しすぎると 、大事なところで緊張し 、チャンスを逃すことになります 。そうならないためには 、常に平常心でいること 。最初からあまり結果を期待するのではなく 、 「こんなチャンスがあるってラッキ ー ! 」と 、幸運に出合えたことを楽しんでしまいましょう 。そんなときにあなたの実力が自然と発揮されます 。

 

 

夢や目標を身の回りの人に宣言すると叶うというのは、色々な人が言われてますよね。多くの人が言われているということは、特殊なものではなく、それだけ汎用性が高いということなのでしょう。

 

もし「自分のやりたいこと」を人に話せるような機会があるなら、「話しておく」ようにしたいですね。ここの段階では、自分のやりたいことを話すのが恥ずかしい、という心理的なハードルがあるかもしれません。

 

誰かにお願いするわけではなく、「言いふらす」だけならタダですし、何より、人のやりたいことを聞いたところで、相手はそれを「恥ずかしいこと」だと思ったりしません。むしろ、前向きな姿勢であれば、応援してもらえると思います。それに相手は、聞いた話は何かの機会に思い出されるまでは、忘れてしまいます。だから、自分はこれをやりたいのだということがあれば、伝えておきましょう。

 

「言いふらす」というところがポイントで、1人の人に話すのではなく、多数の人に話しておいた方が、幸運を運んできてくれる可能性は高まるのだと思います。

 

これは「種まき」と同じです。1粒の種を1つの土地に植えておくよりも、10粒の種を、10種類の土地に植えておいた方が、どれかが発芽する可能性はあがる、ということです。

 

次の段階では、フットワークを軽くして「やってみること」です。

 

やらない後悔より、やって失敗した後悔の方が軽い、という話があります。アクションを起こせば、例えうまくいかなくても「経験値」が手に入ります。

 

「行動すれば次の現実」という話があります。行動すれば、少なくとも、その場に悩みながら立ち止まり続けるのを止めて、次にどうすればいいかを考えることができます。

 

あまり重く考えずに、ハードルを下げて行動を始めていきましょう。

 

ただし、目の前にチャンスがきたらがっしりとつかめるように準備は怠らないようにします。

 

例えば、何ヶ月後かに何かの試験を受ける、と決意したならば、それまでに試験範囲を調べて、しっかり勉強して準備をしておかないと、チャンスを掴むことはできませんよね。ただ試験に申し込んで、当日受験してみるだけでは、合格という幸運が、向こうから歩いてきてくれる可能性は低いでしょう。

 

これは、さっきの「種まき」の例で言うなら、畑を「耕す」ことや「水をやる」ことに相当するのではないかと思います。

 

最後の段階では、「手放す」ことが必要になります。種まきして、畑にしっかりと水をやったとしても、実際に芽が出てくるかどうかは、「神のみぞ知る」ところです。

 

「絶対 に成功するんだ」という気持ちの高まりは大切ですが、それが行き過ぎて「絶対に失敗できない」となってしまうと、本番では緊張感から、逆に失敗する可能性が高くなってしまうのではないかと思います。

 

また、試験勉強の例で説明するなら、勉強することで合格の可能性を上げることはできるでしょう。そこは「自分で努力」することができるところです。ですが、試験が終わって合格するかしないかは、「自分の努力」で変えられるところではありません。

 

全力を尽くして、終わってしまったことに対しては、いくら一喜一憂しても仕方がありません。それ以上気にせずに次のことを始めましょう。

 

それこそ、「うまく行ったら儲けもん」くらいの「ゆるいスタンス」で構えている方が良いのだと思います。

 

結果はコントロールできませんが、努力の部分をコントロールすることはできます。私たちが集中して取り組むべきはそこの部分、「種まき」と「水やり」のところなのだと思います。

 

あとは「手数を増やす」ということもコントロールできるところだと思います。「結果待ちの状態を増やす」ということです。結果が出るのを待たずに、次の結果につながる行動を始めておくのです。

 

結果が出るのを待っている時が、1番ドキドキ、ワクワクする時間だと思いませんか?自分の種まきと水やりの行動を増やしてやれば、1つの結果が残念なものであっても、他の結果でうまくいくことが出てくるかもしれません。

 

そして、「いつでも何かの結果待ち」の状態を作り出してやれたら、そんな毎日はとても充実してくるのではないでしょうか。

 

 

〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・モノや自分を売り込むために、気をつけるべき

    話し方を知る


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・「3もんの法則」は覚えておこうと思った


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・種まきと水やりの行動をしっかり行っていく

 

・種まきと水やりを行う畑の範囲を広げていく


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・手数を増やして「常に結果待ち」の状態が実現

   されており、日々ドキドキワクワクしながら

   暮らしている

 

・種まきと水やり活動の結果として、幸運の

    待ち行列が自分の前にできている

 

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