一日を大切に生きるための考え方は? 読書日記『誰も教えてくれない一流になれる仕事術』浜口直太 著①
今日の読書日記は、『誰も教えてくれない一流になれる仕事術』から、今日やるべきことは今日終わらせることについて。
今日やるべきことを明日に持ち越してはいけません。
明日は明日で、またその日のうちにやらなければならないことが出てくるからです。一流の人は、そのことをよくわきまえています。
目の前の仕事を終わらせることができなくて、なぜ新しいことができるでしょうか?一日の仕事もやり切れなくて、どうして夢や目標を達成できようか、という本質です。
「明日があるさ」と思っていること自体、真剣に目標に向かって努力することへの障害になります。
成功する人とは、その日にやるべき仕事をコツコツと全力でやり、一日一日を完結させることができます。
私はある時から、一日を人の一生としてとらえ始めました。人生のメンターから教わったことですが、人生山あり谷ありで、いつ死ぬかわからないのです。
朝、目覚めによって「生」を受け、夜、眠りに入るときに、「死」を迎えます。朝起きるまでの寝ている間は、次に生まれ変わるまでの期間と見なすのです。
これを仏教では、「輪廻転生」と呼んでいます。
この考え方でいくと、生きている間、つまり朝起きてから夜寝るまでの間に、やるべきことをすべてやらなければ、充実した一日(一生)を送れないことを意味します。
そして、明日は「今世」ではなく、「来世」になるのです。そう思えば、一日を真剣に生きようとし始められます。
要するに、今日が人生最後の日という思いをもって、今この瞬間を大切に全力で生きるのです。
仕事も同じです。目の前にあることを、誠心誠意、一生懸命やり切ることです。仕事で成果を出すということは、その積み重ねでしかありませんから。
「今日やるべき仕事を今日中に終わらせる」、そんなの当たり前にできている、という方には必要のないことかもしれません。
でも、まだまだ当たり前にできていないな、という方には、今日ご紹介した考え方はお役に立てるのではないかと思います。
「悔いのない人生」を誰だって送りたいですよね。私たちの人生は無数の年、月、週、日、時間で構成されています。
ということは、「悔いのない一年」、「悔いのないひと月」、「悔いのない一週間」、「悔いのない一日」、「悔いのない一時間」の積み重ねが、「悔いのない一生」を形作っているということです。
「もし今日が人生最期の日だとしたら、あなたは何をしますか?」というコーチングでよく使われる問いかけがあります。
そう問いかけることによって、自分にとって大切なものを思い返そうとするためのものです。
その答えは、家族と過ごす、とか、ずっと行きたかった場所に行く、とか、豪遊する、とか、人によって色々とあるでしょう。
どんな過ごし方をするとしても、もしこれで最期だと分かっていたら、その日一日を慈しむように、大切に過ごすと思うのです。
今日の延長線上に「明日」は必ず来るもの、と私たちは無意識の内にみなしてしまっています。ですから、二度と来ない今日を精一杯「生ききる」ことが疎かになってしまいがちです。
「明日」は来世と同じです。本当に来るのかは分かりません。確実にあるのは、私たちが存在しているのは、「今日」であり、「今」です。
従って、「今この時、やるべきことを丁寧にやり切ること」がすべてなのです。
「一時間」、「一分」、「一秒」という小さな一生を粗末にすることは、「人生」という大きな一生を粗末に扱うことと、結果的には同じことになります。
預金や習慣化が複利のように「ちりも積もれば山となる」のと同じで、私たちの「生きる姿勢」も積もり積もってそれぞれの人生を形作ります。
夢や目標に到達するかしないかを決めるのも、悔いのない人生を生ききれるかを決めるのも、今日という一日に対する私たちの考え方と行動次第です。
「一日を一生と思い、今日やるべきことをやり切る」、この考え方を忘れずに、改めて今日からの一瞬一瞬をしっかりと味わい、行動していきたいと思います。
〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい
・プロとして生きるための考え方と行動を
見返し、我が身を振り返る
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・ある程度の社会人経験を得てからでも、
まだまだできておらず改善が必要な部分が
多いことに気がつくことができた
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・一日を一生と思い、今日やるべきことは
今日やりきっていく
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・時間の価値に対する認識が高まり、
感謝するとともに、丁寧に瞬間瞬間を
生きることができるようになっている
・仕事のスピードが、圧倒的に早くなっている
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