読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

人脈を広げるための心構えは? 読書日記『レバレッジ人脈術』本田直之 著①

 

レバレッジ人脈術

レバレッジ人脈術

 

 

今日の読書日記は『レバレッジ人脈術』から、コントリビューション(貢献)の意識を持つことについて。

 

 

よく、人づきあいは「ギブ・アンド・テイク」だ、とか「ギブ・アンド・ギブ」で、とよくいわれます。「ギブ・アンド・テイク」は論外だと思いますが、実は「ギブ・アンド・ギブ」という言葉にも、違和感があります。

 

「ギブ(与える)」には上からの目線でモノを言っているような、偉そうな響きがあるからです。それよりも、私がもっとも大事にしているのは「コントリビューション(貢献)」です。

 

人に会うときには、まず「この人に対して自分はどんな貢献ができるか」を考える。上から何かを「与える」のではなく、「この人に何か貢献しよう」「自分の持っている情報をシェアしよう」「自分が持っているバリューを提供しよう」という気持ちで接するわけです。

 

それに、「ギブ」というと義務的に与えなければならない感じがします。そして結局、「これだけギブしたのだから、そのうちテイクがあるだろう」という打算も垣間見えます。一方、コントリビューションは純粋に「貢献」なので、それ自体を「楽しい」と感じながら行なえればいいと思います。

 

 

人脈づくりのうまい人とは、他の人から「この人に会いたい」「この人と仕事をしたい」「この人に何かやってあげたい」と思われるような人です。要は自分を磨き、その見せ方を知っているということ、つまりパーソナル・ブランディングができているわけです。

 

そうなるためには何が必要か。それは大きく以下の三つに集約できると思います。

 

①インプット

まず絶対条件として、インプットが必要です。

 

本や雑誌を読む、自己投資をする、セミナーに行くなどが考えられます。インプットが人脈を呼び、人脈がまたインプットになるのです。インプットが少ない人はアウトプットも少ないので、他の人にとっては会ってもあまり楽しくないと思います。

 

②魅力的なプロフィール

相手に「この人は何かおもしろそうだな」「会ってみたいな」と思ってもらえるようなプロフィールが必要です。そのためには、「私はこういうことをしています」「私はこういうことに興味があります」と言えるものを持つことです。

 

③情報発信

ブログやメルマガを書いたり、本を出したり、新聞にコラムを書いたり、雑誌でインタビューを受けたりといった情報発信は、マスに対するコントリビューションであるともいえます。それらを見た不特定多数の中には「参考になった」「共感できた」「興味を持った」という人もきっといると思います。そういう人から、「会いたい」「もっと話を聞いてみたい」と思ってもらえるでしょう。

 

 

〈今日のコンテンツ〉

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1. コントリビューションの意識を持つ

2. 会いたいと思ってもらえる人になるために

3. まとめ

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1. コントリビューションの意識を持つ

 

ビジネスにおいても、それ以外の場合でも、どれだけの協力し合い、助け合える仲間がいるか、というのはとても大切なことだと思います。

 

パナソニックの創業者、松下幸之助の言葉に「あなたが世の中に対して提供した価値の10分の1のものが自分に返ってくる」というものがあります。

 

私たちは誰かに会った時に、ともすれば「自分が相手から何を得られるか」の方に注目してしまいがちです。最初はそれが可能であったとしても、あまりにそればかりだと、次回以降は相手にしてもらえなくなることも起こりえます。

 

先日読んだ本でも、「知識やスキルは相手と共有することで価値が生まれる」ということが書かれていましたが、人に会った時には、もったいぶらずに自分の持っている情報をどんどん提供していくことが求められます。

 

今回も、一つはっとされらたのは、その際、「ギブ」ではなく「コントリビューション」するという意識を持つ、ということです。一見同じのようにも思われますが、この違いは著者の言う通り、かなり大きいと思います。

 

「ギブ」は見返りを期待する、一方、「コントリビューション」は見返りを期待しない、というニュアンスが含まれる点です。

 

「コントリビューション」するということは、「せっかく、これだけの情報を上げたのに、あの人は私には何も返してくれない」と憤りを覚えたりしない、ということです。見返りを期待しないので、そのように傷ついたりすることもありません。

 

でも、コントリビューションに徹することができ、その人に会う度に有益な情報や価値の提供を行い続けることができたとしたらどうでしょうか。

 

「好意の返報性」(人は他人から何らかの施しを受けた場合に、お返しをしなければならないという感情を抱く・・・wikipediaより)という話がありますが、何度もコントリビューションすることができていたら、その人も自分に対して「何か返さなければいけない」と思うようになるのではないでしょうか。

 

相手よりも「ギブ」を先行させることはよく言われますが、さらにもう一歩推し進めて、「コントリビューション」の気持ちをもって、「どんな貢献が自分にできるのか」を考えていくようにしたいですね。

 

 

2. 会いたいと思ってもらえる人になるために

 

自分が会いたい人に会う場合でも、あるいはその逆に、会いたいと思ってもらう人になるためにも、「自分に興味を持ってもらうこと」が絶対に必要です。この本では、そのための方法として①インプット②魅力的なプロフィール③情報発信、の3つが必要だと述べられていました。

 

私自身を振り返ってみた時、①のインプットは、本はよく読むので、そこそこ行えているように思いました。また、③の情報発信もインプットした内容を、このようにブログでアウトプットすることで、少しずつではありますができるようになってきました。

 

一方で、②の魅力的なプロフィール、というのは何をどう書いていいのか戸惑いますね。サラリーマン。エンジニア。趣味は読書。好きな動物は猫。今興味のあるテーマは、「哲学」「人工知能」「数学」「経営学」など。困ったことに、これを書いていてもあんまり自分でも魅力的に思えません。ちょっと硬いように思います。つまり、私の場合一番の課題はこの部分だということです。

 

本書では、将来の自分に対する理想のイメージを思い描き、そのギャップを埋めるように、プロフィールをつくり上げる、というようなことも述べられています。

 

ということは、経歴詐称はもちろんいけませんが、「~~を目指して奮闘中!」みたいな書き方のプロフィールであれば許容されるということでしょう。

 

確かに、これであればまだ書きやすいですし、また「お、頑張ってるんだな」感が読む人に伝わりやすくなる気がしますね。

 

別にお金のかかることでなくても、人脈を作っていくために、自分が貢献できることはたくさんありそうです。人に会う時にはコントリビューションの意識を常に忘れないようにしていきたいと思いました。

 

 

3. まとめ

 

・人づきあいでは、「コントリビューション(貢献)」の意識を持つ

・魅力的なプロフィールは将来の自分の理想のイメージから、それに向けて

 努力する自分の姿を描く

・人に貢献するためには、やはりインプットが大切

 

 

〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・ともに成長しあえる人脈の広げ方を学ぶ


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・人脈を広げるために、自分にできていることと、

 できていないことが明確になった


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・「この人に自分はどんな貢献ができるか」を常に念頭において

 人に会う。また、そのための準備をしておく

 

・インプットとアウトプットを加速する


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・人づきあいにおいて「貢献」が無意識のうちに行なえるようになっている

 

・その結果として、今よりも人脈が少し、広がっている


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