読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

脳の回転数を上げて生産性を高めるには? 読書日記『脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める』築山節 著①

教養書 脳科学

 

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める (生活人新書)

 

 

 今日の読書日記は『脳が冴える15の習慣―記憶・集中・思考力を高める』から、脳の回転数を調整するサイクルについて。

 

 

脳の力には、「基本回転数」とでも呼ぶべき要素があります。

 

何か問題を解決しなければならないときに、ぐっと集中を高めて、早く的確な判断ができる。脳に蓄えられている記憶をパッと思考に結びつけ、臨機応変な対応ができる。そういう力量を、本書では脳の基本回転数と呼びます。頭の回転の速さと理解して下さってもかまいません。

 

脳の基本回転数は、上げようと思えばいつでも上げられるものではありません。

 

まず第一に、脳が十分にウォーミングアップされている必要があります。

 

それからこちらの方がもっと重要ですが、脳の基本回転数を上げるには、時間の制約が必要です。

 

何時までにこれだけの仕事をしなければならない、何個の問題を解かなければならないという状況が与えられていないと、速さである脳の基本回転数は上がりません。

 

これを逆に考えてはダメです。一定の基本回転数が先にあり、時間をかければそれだけの距離が出せる(多くの仕事ができる)わけではないということです。

 

次に重要なのは、一度脳の基本回転数を上げると、その状態がしばらくは続くということです。誰でも経験があると思いますが、短時間で集中してこなさなければならない仕事を終わらせた後は、他の仕事も勢い良く片付けられると思います。

 

仕事を効率良く片付けるには、この性質を利用することが有効と考えられます。

 

つまり、まずは脳に準備運動をさせて、基本回転数が上がりやすい状態をつくっておく。次に、時間の制約がある中で仕事をし、集中力、頭の回転の速さを高めます。この時間の制約というのは、長くても二時間が限度でしょう。

 

時間の制約がある「試験を受けている状態」が終わったら、すぐに休むのではなく、基本回転数が上がっている状態を利用しましょう。

 

時間の制約がない中でそういう仕事をしていると、だんだん基本回転数が落ち、また脳が疲れてくるので、休憩を挟みましょう。

 

脳に休養を与えたら、再びウォーミングアップ→試験を受けている状態→基本回転数が落ちるまで仕事……を繰り返します。

 

「試験を受けている状態を一日に何回つくるか」という方向に考えを切り替えていかないと、いつまでも脳を上手く使えるようにはならないと思います。

 

 

〈今日のコンテンツ〉

ーーーーーーーーーーーーーーーー
1. 脳の回転数を意識する

2. 「時間制限」でギアをトップに

3. まとめ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

1. 脳の回転数を意識する

 

車のエンジンも高速回転するほど速いスピードで走ることができるように、脳の処理能力にも、「回転数」という概念を取り入れられているのが興味深いです。

 

最近の自動車は一部のスポーツカーを除き、圧倒的にオートマティック(AT)車の数が多くなっていると思います。例えば「4速AT」の場合は、一番低速の「1速」から最高速の「4速」まで、アクセルを踏み込むだけで、ギアが「自動的に」切り替わっていきますね。

 

私も普段運転する車はAT車ですが、教習所での免許はマニュアル(MT)車で取得しました。例えば「5速MT」の場合は、「1速」から「2速」、「2速」から「3速」、そして「4速」、最後に「5速」、といったギアの切り替えを、クラッチペダルを踏みながら「自分で」シフトレバーを動かすことで行わないといけません。

 

脳の回転数を上げていく感覚は、「自分で意識してギアの切り替わる状況を作っていく」、という意味において、AT車よりもMT車に近い印象を受けました。

 

MT車の場合、充分なスピードが出ていない時に、無理矢理高速のギアにシフトチェンジしようとすると、エンストを起こしてしまいます。

 

それと類似して、脳の回転数を上げる場合も、寝起きからいきなりトップスピードまでもっていくことはできないようです。

 

まずは、1速や2速といった低速のギアでの走行に相当する、「ウォーミングアップ」を行ってやらないといけないということです。

 

本書ではその「ウォーミングアップ」として、「足・手・口を意識して動かすこと」が述べられています。

 

ウォーミングアップの具体的な例としては、

・散歩などの軽い運動

・部屋の片づけ

・料理

ガーデニング

・挨拶+一言

・音読(できれば10分以上)

などが紹介されています。

 

 

2. 「時間制限」でギアをトップに

 

そして、脳が「ウォーミングアップ」で十分に温まってきたら、「3速」~「5速」の高速ギアまで脳の回転数を引き上げてやりましょう。

 

その方法として紹介されているのが、「時間制限を設ける」ことです。時間制限を設けると、残り時間を考えながら、あとどれくらいの量のタスクに取り組まなければならないのかを考えるようになります。

 

「試験を受けている状態」という例えで説明されていますが、まさしく、そういうことですね。大問が5題出題されている制限時間90分間の入学試験があったとしたら、1題あたり平均18分以内に処理しないといけません。18分よりも短い時間で1問解くことができれば、他の問題に余った時間をあてることができます。逆に18分よりも長い時間がかかってしまったら、他の問題を解くのにかけられる時間はそれだけ短くなります。

 

いずれにしてもその90分間はとても高い集中力を発揮していて、あっという間に過ぎ去る状態にある、というのは間違いありません。「フロー状態」と呼ばれるものに近いのかもしれません。生産性も極めて高い時間帯と言えるでしょう。

 

そう考えると、「1日の中で何回、ギアがトップに入った状態(試験を受けている状態)が生みだせるかが勝負」ということにもうなずけます。

 

そしてもうひとつ、私たちが注意しないといけないことは、時間制限を設けない場合には、脳の回転数はさほど上がらず、アウトプットにおける生産性や質も向上しないらしい、ということでしょう。

 

これはブログを書いていても良く分かります。長時間かけて、うんうん唸りながら文章を書いた時に、自分で満足のいくような文章が書けていたかというと、必ずしもそうなってはいないからです。

 

であれば、「制限時間」に焦点をあてて、その時間内は「全力投入」する、という意識づけを行っていった方がよさそうです。

 

ウォーミングアップ→高速回転→弛緩→ウォーミングアップ→高速回転→弛緩→……

 

このサイクルを意図的に整えてやる。これが「フロー状態」に入りやすくなり、高い生産性を発揮するコツなのではないかと思いました。

 

 

3. まとめ

 

 ・脳のウォーミングアップ→高速回転→弛緩のサイクルを意識する

 

・脳のウォーミングアップのためには、足・手・口を意識して動かす

 

・脳を高速回転させるためには「時間制限」を設けて、

 「試験を受けている状態」を意図的に作り出す

 


〈今日のチャレンジシート〉
ーーーーーーーーーーーーーーーー
1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・脳の性質を学び、生産性を高める方法を知る


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・脳の回転数、というイメージを持つことができるようになった

 

・「フロー状態」に入りやすくするためのヒントを得ることができた


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・脳のウォーミングアップ→高速回転→弛緩のサイクルを意識する

 

・1日の中で、脳が高速回転している時間を長く、回数を多くしていく


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・脳の回転数という概念への意識づけが終わり、

 無段変速のような、極めて滑らかな高速ギアまでのシフトチェンジが

 行えるようになっている

 

・1日の中で何度も「フロー状態」に入っている状態が

 当たり前になっている。


ーーーーーーーーーーーーーーーー