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読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

人工知能が労働を代替した後、私たちはどう生きていくのか? 読書日記『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』井上智洋 著①

 

 

 

今日の読書日記は『人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊』から、AI・ロボットによる純粋機械化経済がもたらすものについて。

 

 

需要不足の解消には金融政策が有効です。ところが、純粋機械化経済では、マネーストックを増やして消費需要投資需要を増大させても、AI・ロボットなどの機械の需要が増大するばかりで、人間の労働に対する需要はほとんど増大しません。なぜなら、機械こそが生産の主力になっているからです。

 

第二次、第三次産業革命が起きた際には、機械と労働の二つがインプットであることには変わりなく、経済構造の大きな変動は見られませんでした。しかし、汎用AIによって第四次産業革命が引き起こされると、生産活動に必要なインプットが機械だけであるような純粋機械化経済に移行します。この経済では成長率が年々上昇します。

 

第四次産業革命に日本が乗り遅れた場合、ロボットが働く無人の工場・店舗を所有する外国資本の企業から商品やサービスを購入しなければならなくなります。極端な話、日本企業は全く収入が得られず、日本人の収入の道は絶たれるということになりかねないのです。

 

いずれにせよ純粋機械化経済では、多くの労働は汎用AI・ロボットによって行なわれるので、人間は労働から解放されます。レジャーとしての仕事、楽しみとしての仕事は残るでしょうが、賃金を得るための労働はあらかたなくなります。その時立ち現れる社会を「脱・労働化社会」と言って良いかもしれません。

 

AI・ロボットに対する需要が増大するにつれて、それを所有する資本家の所得も増大していきます。一方、人間の労働需要が減少していくにつれて労働者の所得は減少していき、ゼロに近づいていきます。

 

収入の道を断たれた労働者は有料の商品を買うことができません。純粋機械化経済に至って全ての労働者は労働から解放され、もはや搾取されることもなくなるが、それと同時に飢えて死ぬしかなくなります。何の社会保障制度もなければそうならざるを得ません。

 

私は、純粋機械化経済において、労働者の所得を保証するために最もふさわしい制度は、「ベーシックインカム」だと思っています。「ベーシックインカム」(Basic Income, BI)は、収入の水準に拠らずに全ての人に無条件に、最低限の生活費を一律に給付する制度を意味します。また、世帯ではなく個人を単位として給付されるという特徴を持ちます。

 


〈今日のコンテンツ〉

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1. 純粋機械化経済

2. 生き方のパラダイムシフト

3. まとめ

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1. 純粋機械化経済

 

 

人間が支配されるとか、滅ぼされるなどという状態を除いた場合の、人工知能とロボット技術の発展により行き着く最終的な状態は、この純粋機械化経済という状態なのだと思います。

 

これまで人間の行ってきた全ての労働がロボットにより代替される状態です。製造業だけでなく、サービス業も代替可能になっていると考えられます。

 

引用箇所にも書かれている通り、そうなると機械を持つ資本家は機械の数を増やすことで生産性を高めてさらに資本を増やし、労働者は職と収入を失うということになります。

 

ですが、労働力のうちの大多数を機械が占めるようになれば、むしろ「人の手による」仕事には付加価値がつくでしょう。もしかしたら自動運転が当たり前になった時代には、人が運転するタクシーはリムジンでの送迎を依頼するような値段になっているかもしれません。

 

このように「人間の行う仕事」に付加価値がつく時代には、モノにしても、サービスにしても、安価な商品は機械によるもの、高価な商品は人間によるもの、という住み分けが進むでしょう。

 

社会環境が変われば新しいビジネスチャンスが生まれるのは間違いないので、機械によって代替されることで空いた人間の時間、労働力、創造性をそういった新たなビジネスに投入するというのは方向性の1つだと思います。

 

  

2. 生き方のパラダイムシフト

 

 

その他にどんな方向性が考えられるでしょうか?例えば、人間が好む好まざるに関わらず「全く仕事をしなくなる」という可能性だってあるのではないかと思います。

 

その場合は、人間は何に時間を費やすのでしょうか。「仕事を通して自己実現したい」とか、「仕事を通して人の役に立ちたい」とか、そんな価値観が廃れてしまっているかもしれません。

 

「仕事」という概念自体が、日曜大工のような「趣味」の1つとみなされるようになっていたり、ワインのような「嗜好品」の一種と捉えられるようになっているかもしれません。

 

1つの可能性ですが、行き場を失った人間の創造性の発散の場として、文化や芸術の興隆が起こるのではないかと思います。

 

音楽でも絵画でも舞台でも映画でもなんでも良いのですが、ルネサンスのような文化の振興が起こり、そこに私たちは「生きる意味」を見出そうとするかもしれません。

 

おそらく人工知能とロボットの発展した将来の世界では、価値観の大きなパラダイムシフトが起きているでしょう。人間が仕事を行うのが「当たり前でなくなる」という時代です。

 

さらには、やがて人間の脳も機械上で再現が可能になり、心さえも解明できてしまうのかもしれません。

 

早ければ私たちが現役で仕事をしているうちにもそれに巻き込まれるでしょう。遅くとも私たちの子供の世代は今の私たちの当たり前とは異なるその大きなパラダイムシフトの中を生きていくことになるでしょう。

 

 ただ、どのような時代になったとしても、「なぜ生きるのか?」という哲学的な問いは無くならないのではないかとも思います。

 

そこに自分なりの答えを出していくために、少しずつ哲学の勉強を始めていこうと思いました。

 

時代が変わって、その変化の波に翻弄される事があったとしても、結局「自分がどう生きたいのか?」を考えなくてはいけない、という点では何も変わることはないのだと思います。

 

 

3. まとめ

 

・純粋機械化経済が訪れた場合、労働者の

    仕事はなくなり、収入も途絶えることになる

 

・そのような時代にはベーシックインカムの導入

    が必要となるだろう

 

・仕事がない、大きな価値観の変化が生じる

   時代に備えて、私たちは「なぜ生きるのか」

    を今からでも少しずつ考えていきたい

 

 

〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・人口知能とそれによる社会変化に関する

    情報の収集


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・労働がAIとロボットにより代替された後の、

    生き方を考えるきっかけを得た

 


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・哲学の勉強を行う。同時に脳と心の勉強を

    始める

 

人工知能と関連技術に関する情報収集を

    進める

 
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・考えられる未来における自分の生き方の方針

    の叩き台が出来上がっている

 

・哲学、心、脳、人工知能に対する理解が

    深まっており、それを人に分かりやすく

    伝える事ができるようになっている


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