読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

成功に到るための考え方は?『自分を変える1つの習慣』ロリー・バーデン 著

 

自分を変える1つの習慣

自分を変える1つの習慣

 

 

本年もどうぞよろしくお願い致します。

新年1冊目の読書日記は『自分を変える1つの習慣』から、成功するためのいくつかの大切な考え方について。

 

 

誰もが成功についての独自の定義をもっています。「健康」「商売繁盛」「高収入」「幸せな結婚」——。それぞれの定義を思い浮かべて見れば、「成功は借り物」の格言の意味がよくわかるはずです。健康も富も幸福も、すべては永久的なものではありません。これらは「日々、更新していかなければならない」のです。

 

 

他のどんなものよりも私たちの夢の実現を妨げるものが、「先延ばし」です。

 

先延ばしは、私たちから情熱を奪います。あとに残るものは、できなかった言い訳だけです。 だからこそ私たちは、絶え間なく襲いかかってくるこの敵に立ち向かわなければならないのです。 この敵は「意欲の消失」と呼ばれるものです。

 

「習慣の力(セルフ・コントロール)」にとっての敵の多くと同じように、この「意欲の消失」が危険である最大の理由は、目に見えないことです。

 

私たちは、もっとも意欲が高いときに、目標を立てます。 しかし残念ながら、時間の経過とともに、意欲はゆっくりと落ちていきます。

 

次の【図5】のグラフは「意欲消失の法則」のシンプルかつ強力な効果を現しています。この典型例が、「新年の誓い」です。

 

1月5日のスポーツジムは、信念に、「今年こそは運動する」という誓いを立てた人達であふれています。

 

しかし、3月5日の同じスポーツジムの様子はどうでしょうか?そう、そこは閑散としています。

 

新年の誓いを立てた人たちに何が起こったのでしょうか? この人たちには、人間として欠陥があるのでしょうか? 嘘つきなのでしょうか? 意志が弱いのでしょうか?

 

いいえ、そうではありません。 自覚はしていないかもしれませんが、この人たちは「意欲消失の法則」の犠牲者なのです。 「人間の意欲が、いかに気まぐれで刹那的か」を自覚していないのです。

 

「新年の誓い」がめったにうまくいかない理由はこのためです。 年の初めに目標を立てるだけでは、行動を1年間継続するのは難しいのです。

 

「今日立てた誓いは、翌日に再び立てなければならない」。そうです、「誓い」は、毎日立てなければならないのです(「成功は借り物」という言葉を忘れないようにしましょう)。

 

 

〈今日のコンテンツ〉

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1. 成功は借り物

2. 階段のマインドセット

3. まとめ

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1. 成功は借り物

 

正月三が日が終わり、今日からまた新たな1年の仕事始めという方も多いと思います。年末年始を使って、今年の目標をしっかりと立てられた方も多いでしょう。 

 

今年の年末に振り返ってみたときに、その目標は果たしてどれだけ達成することができているでしょうか。

 

私自身は2016年に立てた目標を昨年末に振り返ってみた時、小さな目標のいくつかは達成できましたが、自分にとって特に大きなもの、これは達成したかったというものを達成することができませんでした。

 

それが何故か、ということを考えると、原因はとてもはっきりしていました。それは、その目標を達成するために、「十分な時間を確保」して、「取り組まなかった」ということです。それに尽きます。

 

「忙しい」「時間がない」を言い訳にして、一番頑張らないといけないタイミングにおいて「目標実現に向けた取り組み」を先延ばしして、他の「ラク」だったり「自分にとって楽しい」事に逃げてしまっていました。

 

そんな状態で、うまくいくわけがありません。

 

 

この本では成功者に共通する習慣について述べられています。それによると、

 

「成功者とは、目標を達成するために面倒くさいことや気が進まないことでも、我慢して実行できる人である」

 

と書かれています。そしてそのための習慣の力(セルフ・コントロール)を身につけるための考え方と方法について述べられています。

 

そして、引用した箇所に出てくる「成功は借り物」とは、

 

「成功は自分の持ち物にすることはできず、借りることしかできない。その賃貸契約は、毎日更新しなければならない」

 

という意味です。

 

ここに目標達成のための心構え(マインドセット)における大切な考え方が含まれていると思います。

 

何か実現したい目標があったとします。例えば「〇〇大学へ入学したい!」としましょう。そして、その実現の過程におけるいくつかの小さな目標をさらに設定したとしましょう。

 

目標実現のために「行動」(受験勉強)を始めて、最初の小さな目標(〇〇大学合否判定模試)に到ります。ここで思いのほか良い結果(合否予想でA判定)が出た場合、少し安心してしまいます。

 

そうすると、そこから勉強に対する気が緩んでしまって、一番大切な本番の入試で失敗する、ということも起こりえます。

 

これは、合否判定模試での好成績という「小さな1日限りの成功」に安住してしまって、以後の成功のための努力を怠ったための結果です。

 

ですから、成功は借り物であり、「約束された成功」なんてものはない、ということなのです。

 

日々の絶え間ない、成功に直結する努力だけが、実を結ぶ可能性を高めてくれる、ということです。

 

「これから達成したい」と思うことだけでなく、家族関係、友人関係などの、「既にある」と思っているものに対しても、維持のためには絶え間ない気配りが必要だという点にも気を付けておきたいところです。

 

そういう意味では、「毎日がゼロスタート」だと思っていた方が良いでしょう。新年だからゼロスタートする、というものでもありません。「強くてニューゲーム」ができる、という驕りも持たないでおきたいところです。

 

2. 階段のマインドセット

 

それでは、私たちが自分の目指す成功に到るためにはどのようなマインドセットを

持っていれば良いのでしょうか?

 

本書では、「エスカレーターのマインドセット」と「階段のマインドセット」という2種類のマインドセットが紹介されています。

 

そして、もし、目標を達成したいと考えるならば、私たちが選択しないといけないのは、後者の「階段のマインドセット」 の方です。

 

「エスカレーターのマインドセット」とは、例えば、ビルの上の階に行くことが目指す目標だとした時に、「努力せず、ラクに目的地へ自動的に上がれる装置」によって、そこに到達しようとする考え方です。

 

一方で、「階段のマインドセット」とは「ちょっとキツいが正しい行動をとる」という考え方です。

 

人生のあらゆる局面において、ラクな方法ではなく、「ちょっとキツいが正しい行動」を選択することで、迷いがなくなり、楽な道を選ぶ人には得られない成長や成果が得られることを実感できる、というのです。

 

「階段のマインドセット」を持って、面倒くさいことや気がすすまないことでも、我慢して取り組み続けることで、将来の成功がやってきます。

 

一方で、今、ここで「ラク」な方を選び、取り組むべきことを「先延ばし」してしまうと、将来にその負荷が今よりも重くのしかかってくることになります。

 

さあ、今年はどちらのマインドセットを選びますか?

 

私は「覚悟を決める」ことにしました。

 

 

この本は、意欲に燃えた新年の今読むのにも、やる気が下降気味になってきた時期に再び上昇するために読むのにも非常に良い本だと思います。是非ご一読下さい。

 

3. まとめ

 

・成功は借り物。日々、ゼロからの努力をスタートして、

 更新していかなければならないものである

 

・成功者とは、目標を達成するために面倒くさいことや

 気が進まないことでも、我慢して実行できる人のこと

 

・階段のマインドセット(ちょっとキツいが正しい行動を選択する考え方)を

 持ち続けていこう 

 

 

〈今日の読書を行動に変えるための
 個人的チャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・新年にあたり、今年の目標を達成するための考え方を

 インストールする


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・階段のマインドセットについて学べた

 

・ 行動は成功の前提条件であり、行動することでのみ

  目標に近づけることが分かった

 

・行動は恐怖の治療薬である、という考え方を手に入れた

 


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・行動に対する自分の心理的ハードルを正しく認識して、

 どうすればそれを乗り越えられるか考える

 

・行動のスピードを上げて、量を増やす


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・投資した時間、お金、労力に対する成果が

 目に見える形で現れ出している

 

・成功は借り物という意識を持ち、

 今日の成功に感謝しつつも、決して安住せず、

 毎日、成功するための努力を続けることが

 習慣化している

 

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