自分にはできないという思い込みを外すには? 読書日記『シンプル思考 人生の9割はPDCAでうまくいく』井上裕之 著
今日の読書日記は『シンプル思考 人生の9割はPDCAでうまくいく』から、セルフ・ハンディキャッピングについて。
PDCA思考を用いて人生を成功に導くことができるのは、「自分にはできる」と信じている人だけです。
「自分にはできっこない、無理に決まってる」と思っている人は、何をしてもできません。
たとえば、「いい人がいない」と嘆く人がいます。自分のまわりには、恋愛対象となるふさわしい異性がいない、だから恋人ができないというのです。
本当でしょうか?
冷たい言い方かもしれませんが、「いい人がいない」のではなく、いい人がいても、「あの人は特別」「自分なんて見向きもされない」と、自ら恋愛対象から外れているのではないでしょうか。
それでは理想のパートナーと出会うことなど、できるはずもありません。
セルフ・ハンディキャッピングという言葉があります。アメリカの心理学者エドワード・E・ジョーンズが提唱した概念です。
何かをしようとするときに、あらかじめ「私は学歴がないから」などの言い訳をして自分を守ろうとする行動を指します。
実はこのセルフ・ハンディキャッピングをする人は、しない人に比べて成功の可能性が下がるという実験結果も出ています。
PDCA思考で人生を成功に導ける人は、どんなものごとでも「自分はできる」というところからスタートしています。
「結果が平等かはともかくも、機会は誰にでも平等にあると強く信じている」
そして、「できる」という状態に到達するために、PDCAサイクルを回します。
もしあなたが「自分にはできない」と思い込んでしまう傾向にあるならば、身近な目標から始めてみるのがいいかもしれません。
たとえば、「自分には早起きができる!」「苦手なピーマンも食べれる!」「1日10回腹筋をする!」といった達成できそうな目標を立てるのです。
そうすれば、「できる」と思う習慣がつくでしょう。
PDCA思考ができる人
・自分にはできると信じている
・行動の前に言い訳をしない
PDCA思考ができない人
・できないと思い込んでいる
・いつも言い訳で自分を守っている
〈今日のコンテンツ〉
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2. 自分を縛る鎖をちぎりとばせ
3. まとめ
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1. セルフ・ハンディキャッピング
とても耳が痛い言葉です。「できないと思い込んでいる」とか「いつも言い訳で自分を守っている」とか。正に自分のことを表しているようで、胸が締め付けられるように感じることがあります。
このような、自分で自分を縛ってしまうセルフ・ハンディキャッピングに囚われてしまうと「百害あって一利なし」です。
ですが、これを外すことはなかなか難しい。勇気を出して行動してみても、上手くいかないことが起こると、すぐに弱音が自分の中から顔を覗かせます。
そして、再びたちすくんでしまうのです。
今度は立ちすくんだ自分を「正当化」するために、自分に足りていないものを列挙したり(時間、お金、能力、資格)、環境や他人のせいにしたり、といったことを始めます。自分を守るために。
そうやって不安定になった精神を落ち着かせようとするのです。
束の間の心の平穏を得たところで我に返り、事態が「何も進んでいない」ことに
呆然とします。
頭の中のPlanから一歩も踏み出していないのですから、PDCAサイクルを回すどころの話ではありません。
2.自分を縛る鎖をちぎりとばせ
私たちは望む成果を得るために、この「思い込み」をなんとかして外してやる必要があります。
では、この「セルフ・ハンディキャッピング」、「自縄自縛」の思い込みの鎖を「ちぎりとばしてしまう」ために、私たちはどこから始めれば良いのでしょう?
本書では「小さな成功体験を積む」ことで徐々に自分に「できる」という考え方を植え付ける方法が紹介されています。
それもとても有効な方法だと思います。小さな成功とその継続は自分に自己肯定感を与えてくれるからです。
この方法の他にもやり方はあります。例えば、「行動」ではなく、「考え方」から始めるアプローチです。
私もこの1カ月くらい、行動できない自分に対してずっと悩んでいました。そんな時、行動を抑制する「思い込み」を克服するためのヒントになる考え方を教わりました。
それは、行動できない時に「行動しないことによるデメリット」を思いつく限り書き出すというものです。
行動しなければ、、、
・現状は何も変わらない
・むしろ悪くなるだけ
・時間の浪費
・起こり得たさまざまな機会の損失
・自分が行動しないことは自分だけでなく、
自分の行動により良い影響を与えることができたかもしれない
「他の人にとっても損失」
などなど、考えて、考えて、色々とそのデメリットを書き出してみるのです。
思いつく限りたくさん挙げてみるのが良いでしょう。
そうするとどうなるのか。
今、ここで自分が行動しないのは
「もったいない」
という結論に到達します。
自分が行動しないのは自分にとって「もったいない」だけでなく、
自分の周りの人達、社会にとっても「もったいない」のです。
そう考えることができれば、なんだか行動できそうな気がしてきませんか?
この方法は、自分がやりたい行動、やらなければいけない行動、どんなことでも使える方法だと思います。
立ち止まって言い訳を考え出してしまうようになったら、最初に思い出したい考え方です。
自分が行動しないのは、「社会にとって損失である」。それぐらい大きく構えてしまいましょう。そう考えれば、言い訳をしている暇も、「自分にはできない」と考えている暇もなくなるはずです。
自戒を込めて。
3. まとめ
・「自分にはできない」というセルフ・ハンディキャッピングを
無意識のうちに行ってしまっていないか、注意したい
・鎖をちぎりとばす方法その1
「小さな成功体験」を積み重ねて「自分にはできる」
という自己肯定感を醸成する
・鎖をちぎりとばす方法その2
「行動しないことによるデメリット」を列挙して、
「自分が行動しないことは社会的な損失である」という
新たなる「思い込み」を手に入れる
〈今日の読書を行動に変えるための
個人的チャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい
・PDCAの手法の研究のため
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・PDCAを回して成長し、成果を出すための
マインドセットを整えるための気付きを得られた
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・「行動しないことはもったいない」というマインドを
刷り込んでいく
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・セルフ・ハンディキャッピングの鎖から解放されている
・今よりも高いセルフイメージと行動力・スピード感が
身についている
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