読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

だらだらしてしまう自分の心を引き締めるには? 読書日記『鋼のメンタル』百田尚樹 著

 

鋼のメンタル (新潮新書)

鋼のメンタル (新潮新書)

 

 

 

今日の読書日記は『鋼のメンタル』から、「成功を得るための時間」について。

 

 

あらゆることに言えますが、無駄にした時間を取り返すには凄まじい努力が必要になります。夏休み最後の日に、半泣きになって宿題をしたことを思い出してください。

 

人生もそれと同じです。もう少し具体的に言いましょう。

 

人生は八十年ですが、最後の二十年で大きな仕事はできません。なぜならたいていの人が仕事をリタイアしている年だからです(最近の六十代は体力が残っている上に、年金の関係もあり、再就職する人が多いですが)。

 

 

私はいろんな成功者を見てきましたが、はっきり言って、それまでたいしたことをしてこなかった人で、五十歳を超えてから成功した人は見たことがありません。

 

つまり人生で成功しようと思えば、遅くとも四十代までに何らかの形を残しておかないといけないということです。

 

いや、これもかなり希望的な言い方です。敢えて残酷な言い方をすれば、実際には四十歳までが勝負だと思います。

 

つまり人生は八十年ありますが、成功するかどうかは、最初の四十年でほぼ決まります。四十歳の時点で何らかの業績を残しているか、あるいは頭角を現していなければ、その後の四十年の人生を使っても、社会的な成功はまず掴めないでしょう。

 

残酷な言い方になりますが、これは事実です。

 

 

「成功」に向けて勝負できる時間はわずかに十年ちょっとなのです。どうです。意外に短いでしょう。

 

この本を読んでいる二十代から三十代の若い人に言いたい。もしあなたが社会的成功を何よりも欲しているなら、今、生きている一日の重要性を噛み締めることです、と。

 

これがスポーツの世界ならもっとわかりやすいでしょう。なぜなら、アスリートの寿命は非常に短いからです。若い頃の一日は、普通の人の一年に相当するかもしれません。その貴重な時間を無駄にするプロスポーツ選手は、絶対に大成することはないでしょう。

 

人生はたった一回、そしてただ一度きりの勝負です。日々はゆっくりと過ぎていきますが、一見緩やかに見えるその流れに騙されてはいけません。気づいた時には、既に大半の時間が流れ去っているのです。

 

成功に向けて本気で勝負するには、だらだらしている時間はないのです。

 

 

〈今日のコンテンツ〉

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1. タイムリミット

2. やりたいことは、もう始めよう

3. まとめ

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1. タイムリミット

 

 この本は、ベストセラー小説『永遠の0』や『海賊とよばれた男』などの作品を書かれた放送作家の百田尚樹さんが書かれたものです。タイトルの通り、鋼のようなメンタルを身につけるために、どうやって精神的な打たれ強さを身につけるか、挫折と付き合うか。立ち直るか、などが述べられており、非常に参考になります。

 

そのようなこの本の主題について書かれた部分とは少しずれてしまうのですが、私の心に一番響いたのは今回引用した部分でした。

 

つまるところ、人生には「タイムリミット」があるという話です。

 

昨日と変わらない今日が、今日と変わらない明日が、この先も続いていくのだ、という漠然とした感覚を持っている人が多いのではないかと思います。私もそうです。

 

ただ、歳を重ねると、自分だけではなく、周囲の状況も変わってきます。仕事が変わることがあったり。馴染みのない場所に引っ越したり。結婚したり。子供が生まれたり。親も年をとったり。

 

身近なところだけでなく、大きな社会情勢も変わっていくでしょう。インターネットやスマホが登場して世の中を席捲したと思ったら、今度は人工知能の急速な発展により、また世界が大きく変わろうとしています。

 

無尽蔵のエネルギーで四六時中好きなことをして遊んでいられた子どもの頃とは、確実に違います。後になればなるほど「自分を縛りうる要因」は多くなっていくのです。

 

それは自分自身の気力や体力の面でもそうかもしれませんし、あるいは自分を取り巻く環境のしがらみかもしれません。

 

 

2. やりたいことは、もう始めよう

 

 

だとしたら、私たちは今からどうしましょうか?

 

10代でも20代でも、30代でも40代でも、50代でも60代でも、あるいはそれ以上でも、今、この文章を読んで下さっている方が何歳でも構いません。

 

始めてみませんか?前からやりたかったことを。少しづつでも。

 

引用した箇所では、「40歳までには~」と書かれていましたが、そんなことを気にしていても仕方ないです。私たちは「今」、残りの人生で一番若い。

 

私もとりあえず、「一歩を踏み出してみる」ことにしました。やりたかったことを少しずつ、始めてみます。上手くいくかどうかなんて分かりません。ただ、「そっちに行ってみる」のです。理由は、「行ってみたいから」です。

 

人に話したことはあったのですが、「いつか条件が整ったら」、「機が熟したら」みたいなことを言って、それ以上あまり真剣に考えることはありませんでした。

 

そうこうしているうちに、もう10年くらい経ってしまった気がします。勿体無いことをしました。この10年はもう帰ってきません。

 

そしてこのままだと、今から10年後の「やりたいことリスト」からも、その項目が消せないまま残っているのではないかと思います。未来が今の状態の延長線上だと想定する限り、多分そうなってしまうでしょう。

 

考えてみると「やりたいことリスト」に掲げた項目が10年間も後生大事に「冷凍保存」されている、というのは恐ろしいことです。

 

もし、10年前にスーパーで買った魚や肉を冷凍庫の底から見つけたら、解凍して食べる、なんてことはせず、迷わず捨てるのではないでしょうか。さすがにもう「賞味期限」が切れてしまっていると考えるでしょう。

 

 

私たちが忘れがちになるのは、人生には限りがあるということです。

 

もう少し正確に言うと、「気力を備えて何かに挑戦できる期間」は限られているということです。

 

それを忘れてしまうと「賞味期限切れの夢や目標」を「勿体無い」と思いながらも「廃棄処分」せざる負えなくなる、将来そういう時が来るかもしれない、ということです。

 

いつか、自分の人生を「いい人生だった」と満足とともに振り返りたいならば、私たちは自身がやりたいこと、やっておきたいことが「賞味期限切れ」になる前にそれに向かって走り出さないといけません。

 

「心の準備」は待っていられません。もう走り出さないと。

 

 

3. まとめ

 

・挑戦するには「タイムリミット」がある

 今、生きている1日の重要性を噛み締めよう

 

・ だらだらしている時間はない

 やりたかったことはもう始めよう

 

・夢や目標を「賞味期限」切れにしないために

 今から走り出そう

 

 

〈今日の読書を行動に変えるための
 個人的チャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・打たれ強さを身につけること


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・自分の時間認識の甘さを実感するとともに、

 残り時間に対して非常に焦りを感じた


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・とりあえず、やりたかったことに向けて、走り出す

 

・走りながら、その方向が自分にとって正しいか、考える


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・考え方と行動に劇的な変化が起きている

 

・「やりたいことリスト」に以前から冷凍保存

 されていた項目を1つ、消すことに成功している

 

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鋼のメンタル (新潮新書)

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