読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

読書日記『個性を捨てろ!型にはまれ!』三田紀房 著①

 

個性を捨てろ! 型にはまれ!

個性を捨てろ! 型にはまれ!

 

 

今日の読書日記は『個性を捨てろ!型にはまれ!』から。個性について。
 
 

よく、仕事について「自分を表現するもの」のように考えている人が、それは大間違いである。仕事とは「他人の需要に応えるもの」だ。他人の需要に応えられなければ、お金にならないのだ。

 
僕が言いたいのは「人と違うこと」が個性ではない、ということだ。「誰かの役に立つ」あるいは「誰かに求められる」ということこそ、最大の個性だと思っている。
 
誰かの役に立ち、誰かに求められ、誰かから感謝されることが、その人に存在価値があり、また個性があるという証拠なのだ。
 
 
自分の仕事の中でも、やりたくないことや、あまり気乗りがしないこともあれば、やっていて面白い仕事もあります。
 
自分が面白いから、やっているのが楽しいから、という理由でその仕事だけできれば幸せなのかもしれませんが、なかなかそううまくはいきません。
 
そして、やりたくないこと、苦手なこと、気が重くなる仕事、そういったものの方が実は業務上、重要な案件であったりすることも多いです。
 
理想としては、自分が「好き」であり、かつ、「得意」であり、さらに世の中の「ニーズ」があることを仕事とできるのが一番です。ただ、いきなりそういうものを見つけられる人の方が少ないでしょう。
 
だからまずは、先人が用意してくれている仕事のレール、「型」にはまってみて、言われたことに素直に取り組む。「これをやってくれ」と言われたことはつまり、「需要がある」ということ。そうやって素直に取り組む中にこそ、自分の個性というものに気づくことができる、とこの本では述べられています。
 
間違えてはいけないのは、順番は「他者が先、自分が後」ということ。他者から求められること、他者の役に立つことをまず第一に考える。自分のやりたいことはその後に考えるということです。
 
先に自分のやりたいことを前面に押し出して、それに合うような、世の中の需要を探してくることは、前者の場合よりも困難です。
 
仕事の本質は「誰かの役に立つこと」、「誰かに感謝されること」、「他者が先」。この立ち位置を忘れずに、自身の個性に磨きをかけていきたいです。その中で、自身の存在価値を今よりも強く認識できるようになり、自己実現も行えるはずです。