読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

試験当日に目指すべき状態とは? 読書日記『なるほど!合格勉強術』宇都出雅巳 著①

 

 

なるほど!  合格勉強術

なるほど! 合格勉強術

 

 


今日の読書日記は『なるほど!合格勉強術』から、試験当日に目指すべき状態について。

 

 

「このままで合格するのだろうか?」

 

最初はモチベーション高く始めたものの、だんだんあれこれ不安が出てきて、勉強が止まっているとしたら、まずは最終目標を再度確認しましょう。

 

「もちろん、試験に合格することに決まっているでしょう」

 

そう答える人が多いとは思いますが、ここで改めて確認してもらいたいのは、あなた自身がコントロールできる目標のことです。

 

試験合格というのは、あなたが決めることはできませんよね。運も関わりますし、さまざまな要因が関わってきます。これを最終的にコントロールすることはできません。

 

この試験合格のために、あなたがコントロールできるのは最終目標です。より具体的にいえば、試験本番当日にあなたはどんな状態になっていればいいか?です。

 

具体的に、「これは必ず達成する!」という絞り込んだ、具体的な最終目標を確認したいのです。

 

私が考える標準的な最終目標をお伝えしましょう。

 

択一式試験であれば、過去問を「こんなの当然でしょ」と常識化すること。

記述式・論述式試験であれば、一冊のテキストを「まるごと記憶」すること、つまりその本が手元になくても内容を思い出し、書き出せることです。

 

このように、「試験本番当日にどんな状態を目指すのか?」という問いを自分に投げかけ、それを具体化していくことで、自分自身が何を勉強すればいいのか?結局のところ何をめざしているのかが明確になってきます。

 

そしてそれを具体化してみることで、たとえたくさんの分量だとしても、心は落ち着いてきます。試験に合格するにはそれをやるしかないからです。

 

多くの人が、闇雲にがんばって勉強しようとしています。しかし、まずはそもそもどこをめざしているのか、それをはっきりさせましょう。

 

 

2か月後に試験を受けるので、試験勉強のための本を読みました。

 

私にとって目からウロコだったのは、目標を「合格する」ことにおくのではなく、「合格できるくらいの状態を実現する」ことにおくというところです。

 

「目標は?」と聞かれたら「今年、合格すること」と答えていました。しかし、確かに合否は自分ではコントロールできない事象です。

 

でも、「合格できるくらいの状態を実現する」ことならば、これは自分の努力次第で持っていける状態です。

 

スポーツの試合でも同様で、「試合に勝つこと」を目標にするのではなく、「試合に勝てるくらいの状態を実現すること」ならば、自分の努力の余地がたくさん生まれてくるように思います。

 

目標が具体的に定まると、そこまでの道筋、何を行わなければいけないのか?が見えてきます。あとはそこまでできるだけ早く、到達できるようにするだけです。

 

自分でコントロールできないことではなく、自分でコントロールできることで目標を設定する、という考え方は、試験勉強以外のことでも非常に役立つ考え方だと思います。

 

何故ならば、自分の努力が足りていたのか、足りていなかったのか、それが測定可能な指標となるからです。やると決めた具体的な行動ができたか、できなかったかは、自分以外の環境要因を排除して計測することができるからです。従って、この目標設定を行うと「言い訳」はできなくなります。

 

私がこれまでよく経験したのは、例えば学校の定期テストなどでも、「あと1日あれば、この科目完璧に仕上げられるのに」という状態に「試験当日朝に到達する」ということでした。

 

何をどこまでやって、どんな状態に自分を持っていけばいいのかというゴールが見えていないと、そこまでの行動も散々回り道することになります。

 

以前の私は、この点が曖昧だったために、「試験の1日後に自分の状態がベスト」に仕上がるような勉強の仕方をしてしまっていたのだと思います。

 

自分が最大限のパフォーマンスを発揮できるピークを試験当日に持ってくるために、これからの試験勉強の取り組み方を変えていこうと思いました。

 

合否はどうなるか分かりませんが、まだ「合格できるくらいの状態を実現できる」ための時間は残されていることに気がつきました。

 

良いタイミングでこの本を読むことができてよかったと思います。

 

 

〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・合格者するための勉強術を取り入れる


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・目標を合格ではなくて、自分の状態におくという

    考え方を学んだ

 

・分厚いテキストはバラしてしまうという

    考え方を学んだ

 

・目次のような大枠から、大見出し、小見出し

    と覚えていく方が脳の性質に即しているという

   ことを学んだ

  


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・テキストを完全に再現できる状態に

    残り2か月で仕上げていく

 

・そのために高速大量回転を繰り返していく


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・最高の状態で試験に臨むことができ、

    試験勉強以外のやりたいことにも一気に

    歯車が回り出して進んでいる

 

・目標を自分のコントロールできることに

    設定することが無意識に行えるようになっている

 

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