読書尚友

先人の叡智を自分の行動に落とし込んで、成長と成果に変えていくブログ。焼きたてのトーストにバターを塗るように、日々の学びを薄く薄く伸ばして染み込ませてゆく

自分の意志力と集中力を高めるには? 読書日記『人生をもっと賢く生きる頭の鍛え方』アーノルド・ベネット 著①

 

人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方(単行本)

人生をもっと賢く生きる 頭の鍛え方(単行本)

 

 

今日の読書日記は、『人生をもっと賢く生きる頭の鍛え方』から、意志の力で脳をコントロールする方法について。

 

 

賢明に生きる第一歩は、意志の力によって脳をコントロールすることである。

 

そうすれば、脳は脳自身が下す指示に従って(本能の突発的な誘惑に邪魔されることなく)、活動できるようになる。

 

訓練された従順な脳をもつと、人は、自分の最良の状態から常に逸脱せずに生きることができるようになるのである。

 

 

これは、すこぶる簡単なことだ。あなたの脳に、ただこう命ずるだけでよい。

 

「今日の朝、9時から9時半まで、私が与えるある特定の問題について、お前は片時も休まず、じっくりと考え続けるのだ」。

 

この場合、何の問題について考えるかは重要ではない。要は、脳をコントロールし、働かせることによって脳に活気を与えるのである。

 

 

これには、忍耐力と恐るべき意志の強固さが必要である。

 

 

頭脳をコントロールするのに王道はない。脳をコントロールできるかどうかは是が非でもコントロールしてやろうという意志いかんで決まるのだ。

 

 

私が提案するこの訓練をまじめに試みるなら、数日後に早くも、あなたはその効果のほどを実感することだろう。

 

 

電気のスイッチのように、ある特定の問題についても脳のスイッチを入れたり切ったりすることができるのだということを、遠からずして知ることになるのだ。

 

脳は自然と、あなたの命令に従順に従うことに慣れてくる。

 

そして、脳を従順に従わせているだけで、脳はあまり物忘れをしなくなり、一層活発に活動するようになる。

 

また、今までのように本能の突発的な誘惑に屈することもなくなる。要するに、何にでも効く強壮剤を与えられたようなものだ。

 

日ごと冴えていく脳があれば、あなたは自分という名の機械を科学的なやり方で十全に働かせられるようになるのである。

 

 

〈今日のコンテンツ〉

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1. 理性VS本能

2. 訓練により脳を飼いならす

3. まとめ

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1. 理性VS本能

 

何ものにも邪魔されない鋼(はがね)のような意志が欲しいと願う一方で、目の前の誘惑に簡単に負けてしまう自分がいることにお悩みの方は多いと思います。もちろん私もその一人です。

 

例えば、早寝早起きする。1日30品目食べる。毎日英語のラジオ番組を聴く。そのような自分にとって良い習慣を身につけることはもちろん、本能ではなく理性に行動を従わせることにもつながります。

 

本能を理性に従わせて行動するための方法としては、絶対に達成したい目標を掲げることや、飴と鞭(行動できた時のご褒美とできなかった時の罰)を用意しておくこと、誰かにサポートしてもらい進捗管理を行なうなど、色々なやり方があります。

 

そのいずれも有効ですし、組み合わせるともっと強力な力を発揮して自分を行動へと駆り立ててくれるでしょう。

 

ただ、この本で提案されているのは、もっと根本的な部分における方法です。

 

  

2. 訓練により脳を飼いならす

 

どのような方法かというと、「1日に30分間、ただ1つのことについて考え続ける」ということです。

 

方法としては極めてシンプルで、「なんだ、そんなことか」という感じです。そしてこの際考えるテーマはどんなことでもよいようです。

 

わたしも早速やってみました。が、この方法、かなりの精神力を要します。

 

外部から何かの刺激を受けると、意識はすぐにそっちの方に向かってしまいます。だから、できるだけ刺激の少ない環境で取り組むほうが良いでしょう。なので、移動中などにはあまり向きません。(移動中に行うと周囲への注意が疎かになって危険です)。

 

そして刺激の少ない環境で考え事をしていても、ふとしたことから、すぐに違う方向に思考が発散してしまいます。

 

例えるなら、手を離すと空に向かって飛んで行ってしまう風船のような感じです。しっかりと思考のひもを握りしめて、見つめていないと、すぐにふわふわと舞い上がって何処かに飛んでいってしまうのです。

 

私が最初に挑戦した時には、30分間のうちのおそらく10分くらいがまともに考えることに集中できた時間だったと思います。それも、連続した10分間ではなく断続的なものです。頻繁に集中が途切れて、そのことにふと気がつく、ということを繰り返していました。

 

そして、実際に集中できたのがわずか10分ほどでも、予定していた30分間が終わる頃にはかなりの疲労感を感じていました。

 

この訓練は、いわゆる「フロー状態」に入るための訓練にもなりそうです。

 

訓練を続けることで、最初は10分間しか集中できなかったのに、次第に時間が伸びて、30分間、さらにはもっと長い時間でも集中できるようになるのではないかと思います。

 

さらに訓練を続けると、今度はどんな場所にいても、周囲からどんな刺激を受けても、すぐに集中モード(フロー状態)に入れるようになるかもしれません。

 

そうすれば、何事においても生産性が高まることになります。従って、消化不良や先延ばしが減り、日々の満足感・充実感もぐっと大きくなるのではないでしょうか。

 

「考えているよりは行動を急げ」、といったことが色々な本に書いてありますし、私もその通りだと思います。ですが、「1日の中で、あえて集中して考える時間をとる」ことが、結果的に行動の質や量、スピードを改善する効果がある、ということも覚えておきたいと思います。

 

また1つ習慣として身につけたい取り組みが増えました。

 

 

3. まとめ

 

・脳をいつでも自分の意志に従わせられる

    ようになるために「1日に30分間、1つのことを

    集中して考える時間を持つ」と良い

 

・集中して考える訓練を行うことで、フロー状態に

    入りやすくなり、行動の質・量・スピードが

    改善される

    

 


〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい

 

・先人の頭のつかいかたを学ぶ


2. 読んでよかったこと、感じたこと

 

・1つのことを30分間考え続ける、という

   方法を学べた

 


3. この本を読んで、自分は今から何をするか

 

・習慣化するために早速自分の生活に取り入れていく

 


4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか

 

・自分の意志で、いつでも、どこでも

    フロー状態に入ることができるようになっている

 

・毎日やりきったという感覚を味わうことが

    できている


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