ビジョンの作り方とそのメリットは? 読書日記『29歳からの人生戦略ノート』金田博之 著①
今日の読書日記は『29歳からの人生戦略ノート』から、ビジョンの作り方とそのメリットについて。
実行する際にブレずに、また人生戦略を考えるうででも、はずせないものがあります。それは人生の「目的」を考えることです。
目的に直接影響を与えるのが、将来のビジョンや信条、信念です。はっきりしたビジョンがあると、どんなに苦しい状況でも、あきらめずに前進することができます。
目的は、自分の内側にある動機からスタートし、外側に向かうようにノートに書きます。
世界で通用するビジネスパーソンになりたい、多くの人を笑顔に変えたい、家族を幸せにしたいなど、それが各自にとってどんなものでも、どんな大きさでも、少なくとも自分の心に訴えかける目的を持つことで人間は大きく成長できます。それをノートの最初のページに書きとめるのです。
人生の目的、いわばそれが「ビジョン」です。
人生戦略はすべてこのビジョンに向けて作成されています。ビジョンは、自分を身震いさせるほどの大胆なものであるべきだと思っています。
自分を動機づけるには次の3点が重要だとわかりました。
①人生を賭けて挑戦する価値のある大きなもの
②具体的に頭の中にイメージができるもの
③自分が素直に行動したくなるもの
参考までに、私がビジョンを作成するにあたって意識しているポイントを紹介します。
・なるべく長期的な視点に立つ(少なくとも10年以上先のことを考える)
・お金や時間などの制約を抜きにして考える
・夢があって、わくわくするもの
自分の腹に落ちているビジョンだと、行動に直結します。
ビジョンを更新し、継続して持ち続ける習慣があれば、過去の成功に安住することなく、常に前を向いていくことができます。
ビジョンをつくることは、自分の将来に一本の軸を通すことです。ビジョンを持つ人と持たない人の大きな違いは、その意識の方向が「将来」にあるか、「今」だけあるいは「過去」にあるかです。「今」または「過去」にしか視点がないと、現状維持的な考え方や、保守的な行動をとりがちです。
自分のビジョンがある人は、「将来」に意識が働き、前向きな考え方をするようになります。ビジョンを描くことにより、その行動や態度、そして生き方も活力を持って変わってきます。
最終的なビジョンは、ひとりよがりのものにならないために「自分」に向けたものと、「他者」あるいは「社会」に向けたものと2つの視点からまとめます。いわば、「自己存在価値の向上」と「他者との相互依存」という2つの要素で構成されるべきだと考えています。
書店に行くとよく、『〇〇歳からの~~』という本を見かけますが、私は自分の年齢に関係なく購入することが多いです。それらの本は大抵、読者の年齢に関わらず「使える」ことが書いてあります。ただ、いずれの本もターゲットとする年代にとらわれずに、「読むなら早いうちに読んだ方が良い」と思います。この本もそんな中の一つです。
この本では、短期、中期、長期的に成長して、夢を実現していくためのノートの作り方が分かりやすく説明されています。その中から今回は長期の部分にあたるビジョンの設定の部分を取り上げました。
なぜなら、短期的な目標とは違い、長期的な目的、ビジョンは考えることがおろそかになりがちであり、また作るのが難しいものだと考えてしまうからです。
ビジョンは「人生を賭けてそこを目指していく」もの、言わば、自分がこれからとる行動の方向性を決めるものです。従ってこれが定まっていないと、何のためにその目標を達成するのか、という根本的なところに立ち返った時に、途方にくれてしまうでしょう。
だからこそ、仮にでも良いので、まずはビジョンを先に作っておく必要があるのです。
自分を行動に駆り立てるような、そのことを考えるだけで、居ても立っても居られなくなるような、ワクワクドキドキが止まらなくなるような、そんなものがビジョンとしては望ましいのだと思います。
でも、いきなりそれを考えるのはハードルが高いと感じられることもあるでしょう。だから「世界を変える」などと設定するよりも、最初は小さく「自分を含む半径3メートルを幸せにする」くらいのところから設定して、そのビジョンに近づくにつれ、徐々に有効範囲を広げていくのが良いのではないかと思います。
ビジョンを作っておくと何が良いのか、本書でも述べられていますが、「未来に期待を持ちつつ、それに向けて今を大切に生きることができる」ということです。
今日、明日、明後日と、打っていく点が、やがてどこかで繋がって線になり、ビジョンへ向かって自分を導いていってくれるのです。
そして、それが自己を実現するだけでなく、世の中や他の人に対しても貢献できるものだとしたら素晴らしいことですよね。
他者貢献は、自分自身が未来を前向きに捉えることから始まると思います。未来への潮流は自分から起こし始めるのです。
逆に自分がいつまでも過去にしがみついていたら、自分だけでなく周りの他者までも、過去に向かう潮流に巻き込んでしまうことになります。
こうしたい、こうなりたいというビジョン、一度ちゃんと時間をとって考えてみると、色々な自分の思いが見えてきます。
少し時間をあけて見直してみると、また、新たな思いが浮かび上がってきます。
そうやって出てきたものを集めて眺めている時、やアップデートしていく時の「高揚感」、これを胸に刻み込んでいつでも思い出せるようにしておくのです。
それが、前へと歩を進めていくための道標となってくれるはずです。
ちなみに私は少し前にビジョンを作ってみてから自分自身の未来が楽しみで仕方ありません。
いつか実現したいビジョンが未来から自分を叱咤激励しつつ、毎日引っ張っていってくれるのです。
〈今日のチャレンジシート〉
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1.この本を読んだ目的、ねらい
・成長するためのノートの書き方を学ぶ
2. 読んでよかったこと、感じたこと
・中期的、長期的な目標実現のためのノートの
書き方を学んだ
・新たなビジョンが思い浮かんだ
3. この本を読んで、自分は今から何をするか
・ビジョンは日々見返して、高揚感を灼きつける
・ビジョンをその時の最高のものに更新していく
・中期的、長期的目標実現のための種まきを
始める
4. 3か月後には何をするか、どうなっていたいか
・ビジョンに向かう推進力が強くなり、
行動を連打することができるようになっている
・ビジョンの他者貢献の度合いがより深く、
より広いものに書き換えられている
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